四季の花木が丁寧に設えられた長谷寺は梅についてもいうことなしの見所です。暖かい長谷の気候を反映して、瑞泉寺などの山深いお寺さんよりも早く咲きます。
参道をゆくと、山門前、左右に梅が迎えてくれます。入口を入るとすぐ池と共に深紅の紅梅と白梅のそろい踏み。長谷寺のこの紅梅、紅の深さは知る限り鎌倉一です。右に進むと池沿いに白梅と紅梅が並び、池の真ん中を抜けて階段へと向かうところには枝垂梅が咲きます。
階段を登っていくと途中になかなかみられない立派な黄梅。階段を登りきり、本堂の平場に出ると、すぐ脇の足元には蝋梅(素心蝋梅=ソシンロウバイ)、梵鐘前には白梅が。
本堂の前あたり、山門方向をみると河津桜が咲いています。本堂の手前にも、大黒堂前の白梅は枝振りが独特、さらに論像の前まで進むと、珍しい万作(マンサク)があります。日本原産の万作は2月中旬から3月上旬、ちょうど梅と同じ時期に咲きます。論蔵前の池にはこの頃、木瓜(ボケ)も開き始め、椿も咲きます。
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長谷寺の紅葉
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長谷寺山門の梅。長谷寺は梅といい、紅葉ライトアップといいこの場所がとても写真映えします。山門と提灯、背後に広がる山には境内が見える。長谷寺の顔はとてもよいなといつも思います。
長谷寺の梅。受付を入ってすぐの平場がいきなりハイライトです。
長谷寺の梅。受付を入ってすぐの平場、中央の階段へと向かうところにあります。
長谷寺の梅。一本一本、個性を尊重するようにきれいに剪定されています。
長谷寺の梅。紅梅と白梅、ふっくらとした花弁には春の豊かさを感じます。
長谷寺の梅。周囲と合わせるように剪定されています。
長谷寺の梅。おそらく境内に一本だけと思われる枝垂梅。これも池の側にあります。
長谷寺の梅。おそらく境内に一本だけと思われる枝垂梅。これも池の側にあります。
長谷寺の梅。もっとも多くの梅が植えられた池のあたりを上から見ます。
長谷寺の梅。本堂へと至る階段の途中には珍しい黄梅があります。
長谷寺の梅。階段を登りきると、右側足元に蝋梅が咲いています。蝋梅は開花が早いので、紅梅や白梅が見頃を迎えた頃には枯れ始めています。
長谷寺の梅。本堂の平場にある寒緋桜。梅が見頃を迎えるこの時期、蕾が膨らみ始めています。
長谷寺の梅。本堂の平場、山門沿いには三椏(ミツマタ)が植えられています。梅が見頃を迎えたころ膨らみ始め、本番はその後です。
長谷寺の梅。長谷寺本堂の向かい側にある河津桜。梅が見頃を迎える2月下旬には咲き始めます。
長谷寺の梅。大黒堂前の白梅は枝振りが独特です。
長谷寺の梅。論蔵の前にある万作(マンサク)。梅が見頃を迎えた2月下旬から咲き始めます。本番は3月に入ってから。
長谷寺の梅。論蔵の前にある万作(マンサク)は、日本原産らしい慎ましい花です。
長谷寺の梅。2月から4月に咲く椿は梅の見頃と時期がかぶるので一緒に楽しめます。論蔵前の池にあります。
長谷寺の梅。梅の後に咲く木瓜(ボケ)の花。準備万端といった感じ。
長谷寺の梅。春を告げる福寿草も梅と一緒に楽しめます。