報国寺

(ほうこくじ)

知名度高い「竹寺」

とても知名度の高い「竹寺」は浄明寺にある臨済宗のお寺さんです。足利尊氏の祖父、家時が創建しました。報国寺の孟宗竹は高さも太さも立派。間隔や陽のさし具合など端正な風情あふれる竹林です。

エリア浄明寺・十二所
住 所鎌倉市浄明寺2-7-4
宗 派臨済宗建長寺派
本 尊阿弥陀如来
創 建1334年
開 基足利家時
札 所鎌倉三十三観音札所第10番 他
文化財等東帰集など
アクセス「鎌倉駅」よりバス「浄明寺」下車、徒歩3分

足利尊氏の祖父、家時による創健

鎌倉の中でも浄明寺地区は地元なのでいつも落ち着きます。鎌倉としては海から離れているため、より空気に谷戸の静けさが増していきます。このエリアで最も人気があるのが竹寺として有名な報国寺です。臨済宗建長寺派に属していますが、北条氏の寺ではなく足利尊氏の祖父、足利家時(もしくは上杉重兼)が創建したお寺です。有名な竹の庭だけでなく、梅、躑躅(ツツジ)、あじさい、紅葉と四季を通じて花木が豊かであり、どれも派手さを出さずに控え目な植え加減となっていて、とてもよいです。

竹林をよく見かける鎌倉の中でも、これだけ丁寧に整えられた端正な竹林はここにしかありません。竹自体の見事なことはもちろん、光もきれいに差し込み、ひっそりと小さく作られた入り口、竹林を抜けた後の庭園など余韻にも浸れるところが満足感を与えてくれます。竹林をのぞむ喫茶もありますから、けっこうゆっくりできます。

鎌倉は苔むした岩もよく似合います。報国寺には十数類もの苔が生息しています。砂苔、尻尾苔、小杉苔、立苔、玉苔、檜苔、銀苔、水苔…などです。ちょっと注意してみると面白いですよ。時代を経てすり減り過ぎて使えなくなった階段が濃く苔むしていると、とても風情を感じます。

鎌倉駅からバスで行くのが一番早いのですが、おすすめは徒歩のルートです。なぜかというと、「静かな鎌倉」を味わうことができるからです。鎌倉駅を出たら八幡宮方面へと向かいましょう。八幡宮の境内を西御門方面へと抜けて国道沿いを岐れ道へと向かいます。そのまままっすぐいき、大御堂(信号)を右に曲がって田楽辻子の道をいきましょう。国道沿いは歩道も狭く、車の音が鬱陶しいですから私は子供の頃から必ずこの道を使っていました。

一日コースとするなら、鎌倉駅~八幡宮~杉本寺~報国寺くらいでしょうか。お昼所はいろいろありますが、よく行くのは、ちょっとコースをずれますが大塔宮の茶店です。懐かしい雰囲気の茶店で食事もできますしお酒も呑めます。ここで一杯やるのが楽しみです。他には雪ノ下の中華 大善(閉店)などは昔なじみ。

最近できた中では評判のピッツァダダはかなり美味しいです。職人気質の店長、井上さんが毎日打つ生地を石釜を使って薪で焼き上げますから、かなりのものです。「とにかくこれを熱いうちに食べて欲しい。1分半後には劣化が始まります」というマリナーラとマルゲリータは850円(2012年頃)と価格を抑えてあります。鎌倉で観光収入も見込める立地は単価が上がる傾向がありますが、この価格は心意気を感じます。テレビなどで紹介されてしまい込んできましたが行く価値はあります。

話がそれてしまいましたが、鎌倉でも浄明寺地域は静かでよいところです。ぜひゆっくり歩いてみて欲しいです。

『新編鎌倉志』(江戸時代につくられた元祖鎌倉ガイド)の記述

報國寺
報國寺(ほうこくじ)は、功臣山(こうしんざん)建中(けんちう)報國寺と號す。杉本(すぎもと)の南(みなみ)向(むかふ)なり。関東の諸山なり。開山は佛乘禪師天岸慧廣、建武二年(1335年)三月八日に寂す。『東歸集』有て世に行はる。源ノ尊氏(たかうじ)の祖父伊豫守家時(いへとき)の建立なり。家時(いへとき)を報國寺殿義恩と號す。木像あり。本尊は釋迦・文殊・普賢・迦葉・阿難。迦葉は、宅間法眼が作也。宅間(たくま)の迦葉と云(いい)傳へて名佛也。此邊を宅間(たくま)が谷(やつ)と云なり。宅間が舊居歟。今寺領十三貫文あり。『空華集』に、漸く佳カに入るの標有とあり。今はなし。開山塔を休耕菴と云ふ。

報国寺の梅と紅葉、特集ページ

報国寺の梅

報国寺のあじさい

報国寺の紅葉

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