目 次

〈王道〉江ノ電、長谷、稲村ケ崎

大仏、観音、文学、海、江ノ電、鎌倉の魅力葛折り

江ノ電沿線をめぐる鎌倉散策。鎌倉駅から江ノ電に乗って由比ケ浜駅で降て鎌倉文学館を見たら、歩いて鎌倉の2大仏像、長谷の観音様と高徳院の大仏様を拝みます。最後は江ノ電に乗って歴史を変えた稲村ケ崎から海を拝んでおしまい。

見所

鎌倉文学館高徳院(大仏)長谷寺稲村ケ崎
順路
江ノ電鎌倉駅~由比ケ浜駅~鎌倉文学館~長谷寺~高徳院(大仏)~長谷駅~稲村ケ崎駅~稲村ケ崎
各見所間の距離と所要時間(徒歩)
鎌倉駅~(江ノ電)~由比ケ浜駅:乗車3分
由比ケ浜駅~鎌倉文学館:500m/徒歩8分
鎌倉文学館~長谷寺:700m/徒歩8分
長谷寺~高徳院(大仏):450m/徒歩6分
高徳院(大仏)~長谷駅:550m/徒歩6分
長谷駅~(江ノ電)~稲村ケ崎駅:乗車6分
稲村ケ崎駅~稲村ケ崎:550m/徒歩7分
江ノ電のお得な切符

江ノ電の1日乗車券「のりおりくん」がお得です。料金は大人580円、子供290円。

定印を結ぶ大仏様。空にそびえてます。

〈王道〉江ノ電、長谷、稲村ケ崎 地図

〈王道〉江ノ電、長谷、稲村ケ崎 地図

さあ、江ノ電に乗って出発

       

江ノ電の鎌倉駅は地元では裏駅と呼ばれる西口にあります(東口からも繋がっています)。今日は江ノ電に何度か乗り降りしますので、1日乗車券「のりおりくん」(大人580円/子供290円)を買うとお得です。

乗車3分、すぐに由比ケ浜駅に着きます。駅を降りたら線路を横切って走る道を電車の進行方向に向かって右手に進むと、「文学館入口」交差点に出ます。道路を渡って小花寿司の脇の道を進むと鎌倉文学館が見えてきます。

鎌倉文学館は、夏目漱石小林秀雄大佛次郎里見弴など300人を超える鎌倉文士の足跡を加賀百万石の旧前田侯爵邸に訪ねる贅沢な文学館です。三島由紀夫の『春の雪』に登場する旧前田侯爵邸で鎌倉文士たちの直筆原稿や愛用品をみて、鎌倉と文学者たちのゆかりを知る楽しみは格別です。

特別展も充実しており要チェックです。庭内のバラ園は鎌倉一、春と秋の開花時期には多くの見物客で賑わいます。他にも、ツツジやスダジイの巨木など花木も美しく、高台にあるため天気がよければ由比ケ浜まで見渡すことができます。

鎌倉文学館から歩いて長谷寺へ

「文学館入口」交差点まで戻ったら大通りを右に進み長谷寺へと向かいます。甘いものが好きな方はちょっと寄り道。「文学館入口」交差点を左手に100m程歩くと左手に麩饅頭の「麩帆」があります。蓬を練り込んだ生麩にこしあんが絶品です。

長谷寺は「文学館入口」から450m程です。「長谷観音前」交差点を直進すると参道らしい雰囲気になります。参道右手には文人たちも愛した明治より続く旅館「對僊閣」があります。現在の建物は昭和2年に建てられ、7つの絵様肘木風の持ち送り板で支えられた正面の高欄が印象的です。

對僊閣を過ぎるとすぐ長谷寺です。山の側面全体を立体的に使ったまるで西方極楽浄土のような境内はとても美しく、四季の花木はいつもきれいに設えられています。9m超という御本尊の十一面観音はいまだ解明されていないことが多いミステリアスな存在です。

大仏様を拝みに

次はいよいよ国宝、鎌倉大仏です。何はさておき鎌倉を象徴する「鎌倉の大仏様」は日本を代表する大仏として奈良の大仏と並び立つ存在。出自や歴史など不明なことが多いミステリアスな阿弥陀如来像です。その高さは11.312m、台座を含めると13.35m、重さ121トンの巨大な像は補修の多い奈良の大仏に比べて造営当初の姿をよくとどめているといわれています。

桜の季節には大仏様の右手前にある桜がのびて桜越しに拝むことができます。高徳院境内、大仏様の左手奥にある茶店はとても落ち着く場所です。お酒ものめますから小休止にはもってこいです。

最後は江ノ電に乗って稲村へ

長谷駅から江ノ電に乗ると6分ほどで稲村ケ崎駅に着きます。降りたら国道134に向かい、134号を由比ケ浜方面へと戻ると、稲村ケ崎が見えてきます。

1333年、新田義貞は挙兵からわずか2週間で鎌倉を包囲します。天然の要害鎌倉の固い守りに一度は跳ね返された新田軍は軍勢を立て直し、5月21日、ここ稲村ケ崎を海側から越えるという伝説の奇襲作戦により鎌倉幕府を陥落させます。歴史のドラマと共に江ノ島と富士をのぞむ絶景スポットです。夏には階段を登った場所にある展望台のあたりにたくさんあじさいが咲きます。

帰路は江ノ電稲村ケ崎駅から、鎌倉に向かってもよし、藤沢に出てもよしです。鎌倉ならJR横須賀線、藤沢なら小田急、JR東海道線が使えます。

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