里見弴

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里見弴

(さとみとん 1888-1983)

鎌倉にゆかりの深い有島三兄弟の末弟

有島武郎、有島生馬、里見弴という名作家揃いの兄弟は、父 有島武の別荘が由比ケ浜にあったことから鎌倉に縁の深い作家です。

有島家の四男、里見弴は1888年(明治21年)横浜に生まれます。由比ケ浜の別荘で鎌倉に親しみ、1924年(大正13年)から鎌倉に住みます。

1926年(大正15年)には西御門の地に自ら設計に携わった和館、洋館を備えた当時流行のスタイルによる邸宅を建てます。この建物は現在でも残り西御門サローネとして月曜日に公開されています。その後扇ガ谷に住み94歳で亡くなる1983年(昭和58年)まで過ごしました。

1945年(昭和2年)には川端康成らと鎌倉文庫創設に加わるなど、鎌倉文士の中心的な一人として活躍し鎌倉文士のさきがけともいわれます。鎌倉には今はなき大船撮影所があり、小津安二郎とも親しくしていました。1958年(昭和33年)『彼岸花』の書き下ろしなど映画製作にもかかわりました。

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西御門サローネ

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