鎌倉文学館特別展「明治、文学 クリエイターズ〜高橋源一郎『明治文学盛衰史』より」

目 次

明治、文学 クリエイターズ〜高橋源一郎『明治文学盛衰史』より

高橋源一郎さんの著書『日本文学盛衰史』を基に明治の作家たちを紹介する特別展

エリア長谷・腰越
日 時平成30年(2018年)4月21日(土)〜平成30年7月8日(日)
会 場鎌倉文学館
入館料一般400円、小中学生200円
開館時間9時〜17:00時(入館は30分前まで)
休館日4月23日、5月7日、6月18日、7月2日(いずれも月)
住 所鎌倉市長谷1-5-3
公式HPhttp://www.kamakurabungaku.com/exhibition/next.html

旧前田侯爵家の別邸を受け継いだ鎌倉文学館。

旧前田侯爵家の別邸を受け継いだ鎌倉文学館。

高橋源一郎さん、ご本人も登場

平成30年(2018年)4月21日(土)〜平成30年7月8日(日)まで、鎌倉市長谷の鎌倉文学館では、特別展明治、文学 クリエイターズ〜高橋源一郎『明治文学盛衰史』よりが開催されます。6月23日(土)の講演会には高橋さんご本人も登場、楽しみな特別展です。

日本を代表する小説家の一人、高橋源一郎さんの『日本文学盛衰史』に描かれた、日本が急速に近代化進めた明治期、日本近代文学黎明期の作家たちを紹介します。

二葉亭四迷、森鴎外、北村透谷、国木田独歩、島崎藤村、田山花袋、夏目漱石、石川啄木らの作家たちは、西洋の文物が大量に流入した明治時代、いわゆる西洋の「近代的自我」に触れ、様々な葛藤を経て名作の数々を書き上げました。『明治文学盛衰史』では、彼らの苦悩・葛藤を独自の解釈により表現しています。

『日本文学盛衰史』は、平成9年から平成13年にかけて『群像』に連載され、平成13年5月に講談社から刊行され、伊藤整文学賞を受賞しています。石川啄木、夏目漱石、二葉亭四迷、田山花袋、森鴎外などを取り上げた25の章からなり、それぞれ、高橋さんらしい独自性に富んだ作品として読めます。全体が一つの筋、というわけではありませんから、読みやすいと思います。

高橋源一郎さんといえば、『日本文学盛衰史』(伊藤整文学賞)、『さようなら、ギャングたち』(群像新人長編小説優秀作)、『優雅で感傷的な日本野球』(三島由紀夫賞)、『さようならクリストファー・ロビン』(谷崎潤一郎賞)など、受賞作に事欠かない有名作家。そして作品は、有名無名も、温和な表情や雰囲気さえも忘れさせてくれる物凄い切れ味です。

展示会関連イベント

文学講演会「明治150年の文学」
日時:6月23日(土)14:00〜15:30
講師:高橋源一郎
定員:150名(申込制)
会場:鎌倉商工会議所 地下ホール
締切:6月12日(火)必着
(※)会場は鎌倉文学館とは異なります。鎌倉市役所対面の鎌倉商工会議所(鎌倉市御成町17-29)です。

文学講座「表現者は家族、家庭をどう捉えたかー森鴎外の『半日』と妻 志げの『波瀾』をめぐって」
日時:6月8日(金)14:00〜15:30
講師:山崎一頴(森鴎外記念館(津和野)館長)
定員:33名(申込制)
会場:鎌倉文学館 1階講座室
締切:5月28日(月)必着

文学講座「自然主義文学盛衰史ー藤村・花袋・秋聲・白鳥を中心に」
日時:6月16日(土)14:00〜15:30
講師:大木志門(山梨大学准教授)
定員:33名(申込制)
会場:鎌倉文学館 1階講座室
締切:6月4日(月)必着

春〜初夏の文学館、躑躅や薔薇も楽しめる

鎌倉文学館は加賀百万石・前田侯爵別邸であり、建物や庭園は見事です。特別展期間は春〜初夏と季節もよく、同作とともに展示された貴重な資料を閲覧するのは、とても楽しく、逞しい体験になりそうです。

鎌倉文学館の躑躅(ツツジ)。薔薇園の前に咲く、かなりの大木です。

鎌倉文学館の躑躅(ツツジ)。薔薇園の前に咲く、かなりの大木です。


鎌倉文学館の躑躅(ツツジ)。館の入口、新緑と大紫の鮮やかな色があいます。

鎌倉文学館の躑躅(ツツジ)。館の入口、新緑と大紫の鮮やかな色があいます。

4月中旬〜5月上旬、文学館では躑躅(ツツジ)が咲き、特に前庭にある大紫の大木は圧巻。5月11日(金)〜6月10日(日)には、由比ガ浜を見下ろす庭園に約200種250株のバラが咲き誇る「鎌倉文学館バラまつり」も開催されます。※鎌倉文学館については文中の名称をクリックしていただくか、下記関連記事リンクよりご覧ください。

春と秋には庭内の薔薇園も大きな楽しみ。この景色に本物の洋館に薔薇。完璧です。

春と秋には庭内の薔薇園も大きな楽しみ。この景色に本物の洋館に薔薇。完璧です。

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鎌倉文学館鎌倉の躑躅(ツツジ)

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