十二所神社

目 次

十二所神社

(じゅうにそうじんじゃ)

鎌倉の東端にある不思議な兎彫刻の社

ちょっと田舎の村にあるひっそりとした神社という感じがとても好きです。朝比奈切通しとセットでいくとよいと思います。

エリア浄明寺・十二所
住 所鎌倉市十二所285
主祭神天神七柱、地神五柱
創 建12世紀末

十二所神社拝殿。奥には疱瘡神もあります。

十二所神社拝殿。奥には疱瘡神もあります。

十二所神社は熊野三山の神を勧請して祀った神社の総称で、明治の神仏分離までは十二所権現社などと呼ばれていました。読み方も様々ですが、この十二所神社は「じゅうにそうじんじゃ」と読み、周辺の地名となっています。

鎌倉駅からバスに乗る場合、京急バスにて朝比奈切通しの最寄バス停でもある、その名のとおりの「十二所神社」にて下車します。ちなみに、一個手前のバス停が「十二所」ですので間違えて下車しないでください。

はっきりした創建は不明ながら、昔は同じ十二所にある光触寺の境内にあり、1838年に現在地に移されたそうです。天神(あまつかみ)7柱、地神(くにつかみ)5柱、12の神を祀っています。境内は休日でもそれほど人がいませんから、静かな神社でゆっくりできます。

社殿の柱には兎の彫刻が彫られています。熊野権現なら八咫烏が通例ですが、兎なのは不思議です。なぜ兎なのかは調べてもよくわかりませんでした。テレビでパワースポットとか紹介されたようですが、見ていないので詳細はわかりません。だいだい「パワースポット」という安易かつ便利な言葉に違和感を感じます。役所が使う「文化」みたいな感じです。

十二所神社は鎌倉の東端ですから、せっかくここまでくるなら十二所神社、朝比奈切通しコースはいかがでしょうか。帰りは朝比奈切通しの反対側(横浜市金沢区)から帰路へと向かえばよいと思います。朝比奈切通しは鎌倉七口のなかでももっとも自然がそのまま残され、当時の雰囲気を感じられます。道を流れるわき水もきれいで、暑い季節など足を洗うととても気持ちよいです。子どもの頃はよく遊びにいって、沢の水で遊んで沢ガニとりをしました。切通し途中にある鎌倉鬼門の守り神、熊野神社も見所です。

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十二所神社” に対して2件のコメントがあります。

  1. 通りすがり より:

    鎌倉幕府の記録『吾妻鏡』北条政子の出産に際して登場するのは「三浦十二天」の十二所神社のほうで、
    記載情報がごっちゃになってると思われるのですが、どうでしょうか。ご確認ください。
    よろしくお願いします。

    1. 鎌倉タイム管理人 より:

      通りすがり様
       ご指摘ありがとうございます。また、返信が遅れまして申し訳ありません。ご指摘のとおり当方の誤りでしたので、記載内容を訂正させていただきました。今後ともよろしくお願い致します。

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