鎌倉十橋

橋が持つ不思議な魅力。水戸光圀が名数とした鎌倉十橋には様々な物語が織り込まれています。往時のまま残る橋はなく最も古いものは大正時代ながら、物語は今でもいきています。

歌ノ橋 和歌により実朝に赦免された渋川兼守が恩に報いるために建立。
夷堂橋 源頼朝が鬼門除けのために建てた夷堂が近くにあった。現在夷堂は本覚寺境内に再建。
勝ノ橋 英勝寺開基、徳川家康側室の勝の局が架けた橋。現在は石碑のみ。
裁許橋 近くに幕府の問注所があったためこの名がつきました。
逆川橋 大町四ツ角付近、川が逆行しているように見えることから逆川橋。
十王堂橋 北鎌倉駅の側。かつてこの付近に薬師堂と十王堂がありました。
筋替橋 主要道路が交差し、幕府の主要施設が密集する場所にあった橋。
針磨橋 付近に針を磨く老婆がいたからとか。極楽寺から稲村に向かうとあります。
琵琶橋 その昔、琵琶小路と呼ばれた道に架かっていたそうです。
乱橋 みだればし。新田軍に攻められた幕府軍が乱れ始めた場所と伝わる。