鎌倉の構造と境界(発掘調査速報展 2018 vol.1)
目 次
鎌倉の構造と境界
(発掘調査速報展 2018 vol.1)
昨年春、扇ヶ谷に開館した鎌倉市の文化施設、鎌倉歴史文化交流館では、1月4日(木)〜3月17日(土)まで、「鎌倉の構造と境界」が開催されています。
エリア駅周辺・八幡宮
日 時平成30年(2018年)1月4日(木)〜平成30年3月17日(土)
会 場鎌倉歴史文化交流館
入館料一般300円、小中学生100円
開館時間10時〜16時(入館は15時30分まで)
休館日日・祝
住 所鎌倉市扇ガ谷1-5-1
公式HPhttp://www.city.kamakura.kanagawa.jp/rekibun/koryukan.html
鎌倉見物をより楽しむなら、必見
平成30年(2018年)1月4日(木)〜平成30年3月17日(土)まで、鎌倉市扇ヶ谷の鎌倉歴史文化交流館では、発掘調査速報展2018vol.1として、特集「鎌倉の構造と境界」が開催されています。
今回特集される発掘調査は、若宮大路周辺遺跡群(小町一丁目343番2地点、および大町一丁目1084番1・1085番1地点)、大倉幕府周辺遺跡群(二階堂12番8地点)です。鎌倉市内ではたくさんの発掘調査がおこなわれていますが、いずれも平成28年度に実施された発掘調査の中から選ばれた2か所です。
源頼朝が武威の都として創った鎌倉では、どのような生活が営まれていたのか、頼朝以前・以後はどうだったのか? 本特集をみれば、関連資料や史跡を見物した際の充実感は大変逞しいものになるに違いありません。
通常展示
通常展示は、「通史」、「中世」、「近世・近現代」、「考古」の4つに分類されています。それぞれ、鎌倉を楽しむための重要な知が凝縮されています。
やはり気になるのは古代〜中世。かわらけや焼物、仏像、碁石、瓦、羽子板などの出土物はもちろん、『吾妻鑑』、『頼朝一代記』、『御成敗式目』、『足利持氏御教書』など書物資料も充実しています。さらに、源頼朝が奥州合戦の戦死者を弔うために建立した大寺院、永福寺出土物の特集陳列なども見所です。『吾妻鑑』の該当部分を読み直してから拝観すれば、感慨もひとしおです。
鎌倉歴史文化交流館の洋風で近代的な建物は、香港上海銀行本店などで知られる英建築家ノーマン・フォスターが代表を務めるフォスター+パートナーズの設計です。2004年に個人住宅として建てられ、後に市に寄贈されたもので、改修工事の後、本交流館として開館しました。日本建築であればなお趣があったでしょうが、寄贈のお陰で我々はこうした展示に触れることができるわけですから、ありがたいことです。