特集上映「日本映画の新しいカタチ」

目 次

日本映画の新しいカタチ

新進気鋭の若き日本人映像作家の作品を上映

エリア駅周辺・八幡宮
日 時平成30年(2018年)3月23日(金)〜3月25日(日)
会 場鎌倉市川喜多映画記念館
住 所鎌倉市雪ノ下2-2-12
入館料映画鑑賞料金:一般1,000円(小中学生 500円)
開館時間9時〜17時(入館は30分前まで)
休館日月(4/30は開館)
公式HPhttp://www.kamakura-kawakita.org/

鎌倉市川喜多映画記念館「日本映画の新しいカタチ」。平成30年(2018年)3月23日(金)〜3月25日(日)

鎌倉市川喜多映画記念館「日本映画の新しいカタチ」。平成30年(2018年)3月23日(金)〜3月25日(日)

テーマは「自分を映す鏡」

窟小路の鎌倉市川喜多映画記念館では、3月23日(金)〜6月25日(日)まで、特集「日本映画の新しいカタチ」が開催され、新進気鋭の日本人映画作家の作品3本が上映されます。

鎌倉市川喜多映画記念館では随時「日本映画の新しいカタチ」を開催しており、過去の名作だけでなく、こういった視点での企画には逞しさを感じます。こんな場所が地元鎌倉にあってよかった。

上映される映画は、杉本大地の『あるみち』、加納土の『沈没家族』、草野なつかの『螺旋銀河』の3本。次の解説はパンフレットを引用します。

『あるみち』(2015年)

脚本・撮影・編集・録音:杉本大地
トカゲを捕まえようと夢中になっていた幼少期から始まり、浪人時代を経て大学生として生活する日々を描く。主人公の杉本大地を監督本人が演じ、友人や母親役も実際の本人たちが演じた。入学して少しずつ親しくなっていく彼らの話し言葉のニュアンスや母親との何気ない会話が生き生きと再現され、私たちの記憶の中にもある想い出や原風景へといざなってくれる。本作は、第66回ベルリン国際映画祭に史上最年少(当時21歳)監督作として正式出品された。
PFF(ぴあフィルムフェスティバル)アワード2015
グランプリ受賞
第66回ベルリン国際映画祭
フォーラム部門 正式出品

『螺旋銀河』(2014年)

監督・撮影・編集・録音:加納 土
今から約20年前、監督の母・加納穂子さんは、シングルマザーになったのを機に息子の「共同保育者」を募った。「あなたも保育に参加しませんか」というチラシで幾人もの大人が集い、誕生したのが「沈没家族」である。本作は、そんな一風変わった家庭で育った監督が、自身の保育者たちを訪ね歩いたドキュメンタリー。監督・加納土が生まれたばかりの頃、家族三人で暮らした鎌倉を母親と訪ねるシーンもあり、鶴岡八幡宮や江ノ電の踏切などが映し出される。
PFF(ぴあフィルムフェスティバル)アワード2017 審査員特別賞受賞
第20回京都国際学生映画祭 グランプリ/観客賞受賞

加納土の『沈没家族』(2017年)

草野なつか監督
脚本:高橋知由、草野なつか
シナリオ学校に通う綾の原稿がラジオドラマのシナリオに選ばれた。しかし、放送の条件は共同執筆者を立てることだった。会社の別部署で働く幸子がたまたま綾と言葉を交わしたことから、幸子は綾の共同執筆者として巻き込まれることとなる。地味な自分と違い、可愛らしく華やかな雰囲気を持つ綾に憧れる幸子。自分本位な性格から、人付き合いが苦手で誰とも親密な人間関係を構築できない綾。まったく対照的な二人の女性が織りなす奇妙な関係が描かれる。

第14回ニッポン・コネクション(ドイツ)
ニッポン・ビジョン審査員賞受賞
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2014
監督賞/SKIPシティアワード受賞

今回のテーマは「自分を映す鏡」。パンフレットには、スイスの映画監督ダニエル・シュミットが「他人を描くことは、自分を描くこと」と言ったことが述べられています。ダニエル・シュミットといえば、『ヘカテ』、『トスカの接吻』、『ベレジーナ』、『書かれた顔』などで有名です。名前を聞いただけで彼の映画を見に映画館に駆けつけ、映像に興奮した記憶が蘇ってきます。残念なことに平成18年(2006年)8月5日、64歳にして死去されています。

上映スケジュールやチケット購入など詳細は公式HPをご覧ください。

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