鎌倉市川喜多映画記念館

(かまくらしかわきたえいがきねんかん)

映画への敬意に貫かれたこの記念館は 日本が誇るべき鎌倉の世界的遺産です

川喜多映画記念館に一歩足を踏み入れた瞬間、映画への敬意と献身に貫かれた精神が空気となって伝わってきます。現在の東宝東和という有名な会社を創設した川喜多長政さんの邸宅が平成20年より本記念館となりました。

エリア駅周辺・八幡宮
住 所鎌倉市雪ノ下2-2-12
TEL0467-23-2500
開 館9:00から17:00(入館16:30まで)
休 み毎週月曜日(月曜休日の場合は開館し、翌平日)、年末年始 ほか
公式HP鎌倉市川喜多映画記念館

鶴岡八幡宮三ノ鳥居から北鎌倉方面へと進み、小町通りへと至る道に入ってすぐ右手に折れると川喜多映画記念館が見えてきます。

鶴岡八幡宮三ノ鳥居から北鎌倉方面へと進み、小町通りへと至る道に入ってすぐ右手に折れると川喜多映画記念館が見えてきます。

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ジャン・ルノワール、アラン・ドロン、ベルナルド・ベルトリッチ、テオ・アンゲロプロス、ジム・ジャームッシュなど何十人にもなる伝説的映画人との交流写真や夫妻の足跡に触れたとき、最初に伝わってきた空気は間違いではなかったと確信します。

鎌倉において川喜多映画記念館に訪れることの素晴らしさは幾重にも表現することができます。例えば、『東京画』においてあのヴィム・ヴェンダースがここで笠智衆をインタビューしたという鎌倉と映画の関係をより魅力的にしてくれる誘惑もそのひとつでしょう。

川喜多映画記念館において、川喜多賞の贈賞式にヴェンダース自身が『ベルリン・天使の詩』の主演俳優ソルヴェイグ・ドマルタンを伴ってこの日本に訪れ、川喜多かしこ氏と笑顔で語らう写真からヴェンダースとドマルタンのかしこ氏への敬意を察した時、川喜多かしこ氏の娘であり『ベルリン・天使の詩』の配給元であるフランス映画社の副社長として活躍した川喜多和子氏と両氏の関係にも想像が巡り、ただでさえ誘惑と魅力に満ちた映画をさらにその深みへと誘ってくれます。

このような豊かさに満ちた体験が鎌倉において可能であるということは、この記念館が鎌倉が世界に誇る遺産であることを証明しています。

常設展において展示されている『天井桟敷の人々』のオリジナル脚本に魅入り、サングラスをかけていない若い黒澤明とあのジョン・フォードが並ぶ写真に壮大な映画史を感じ、アラン・ドロンがこの川喜多邸に訪れ桜の下に笑顔で写る写真にも驚きを隠せません。

川喜多映画記念館に訪れることは、映画の輪廻に立ち会っているかのような代え難い知性の瞬きを得るという貴重な体験をこの鎌倉において味わわせてくれます。企画展も随時開催されていますから同館ホームページのチェックもお忘れなく。

川喜多映画記念館について

昭和の時代から鎌倉で育った人なら、窟通りにある「川喜多さんのお家の塀」とか「川喜多さんのお家の桜」というような表現を聞いたことがあるはずです。鶴岡八幡宮や小町通りのすぐ近くにあり、大きな敷地の邸宅と美しい板塀が印象的でした。

邸の主、川喜多長政さんは明治36年(1903年)、陸軍大尉川喜多大治郎の次男として東京に生まれ、映画配給会社東和商事(現在の東宝東和)を設立、「巴里祭」、「第三の男」、「天井桟敷の人々」、「肉体の悪魔」、「禁じられた遊び」、「フレンチ・カンカン」など多くのヒット作品を配給しました。また、「羅生門」のヴェネチア映画祭出品に協力するなど日本映画の海外への紹介にも務めました。

川喜多氏の国際的な活躍により、鎌倉にあった旧川喜多邸には上記のように数多くの映画関係者が訪れました。

川喜多長政さんは、妻であるかしこさんとの二人三脚が有名です。長政さんは昭和56年(1981年)、かしこさんは平成5年(1993年)にそれぞれ亡くなられましたが、鎌倉の川喜多邸はそのまま残り、平成22年(2010年)に現在の「鎌倉市川喜多映画記念館」となりました。川喜多家が敷地を鎌倉市に寄付し、市が記念館を建て運営費を負担しています。鎌倉の魅力を醸成している根っこの一つですから、今後も末永く続いていただきたいものです。

旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)

哲学者の和辻哲郎(1889〜1960)が居宅としていた江戸後期の民家を、東京都練馬区から川喜多長政氏が当地に移築したものです。同じ敷地内にある川喜多映画記念館に先立って鎌倉市に寄贈され、同記念館開館と同年の平成22年(2010年)に鎌倉市景観重要建築物に指定されました。

通常は一般に公開されず、年に2回程鎌倉市が一般公開を行います。この一般公開は大佛次郎茶亭、旧華頂宮邸なども同時に行われることが多く、見ごたえがあります。

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