かいひん荘鎌倉
目 次
かいひん荘鎌倉
(かいひんそうかまくら)
文化財に泊まる贅沢
大正ロマンがいまも息づく老舗旅館
せっかく鎌倉に泊まるなら趣あるところを選びたいもの。かいひん荘鎌倉なら文化財に宿泊し、相模湾の魚貝や湘南の野菜を楽しむことができます。
エリア由比ヶ浜・材木座
住 所鎌倉市由比ケ浜4-8-14
アクセス江ノ電「由比ガ浜駅」下車、徒歩1分
料金例(1泊夕朝食付)¥18,900~
駐車場10台
公式HPhttp://www.kaihinso.jp/
じゃらんhttp://www.jalan.net/yad310363/
大正期に流行した和洋双方の建物を持つかいひん荘鎌倉は、昭和27年創業、江ノ電由比ガ浜駅の近くにある鎌倉の老舗旅館です。
大正13(1924)年に富士製紙社長村田一郎邸として建てられた洋館付きの日本建築住宅を使用した「文化財に泊まれる旅館」として有名です。
特に当初の姿をとどめている洋館部分は国の有形登録文化財に指定されている貴重な建築物です。1階は宿泊客用のロビースペース、2階は宿泊施設となっています。
沿道からは美しい洋館部分がよく見えます。急勾配の切妻屋根と多数の出窓からなる美しい縦のラインが目を引きます。中に入ると、ドアや開口部の額縁、階段の親柱などあらゆるところに大正から昭和初期の特徴的な意匠が見られます。
大正ロマン漂う洋館は国の有形登録文化財でありながら宿泊することもできる貴重な存在です。「維持には苦労が多いですが、喜んでいただければと」という支配人の井上靖章さんの言葉どおり、趣ある貴重な建物に宿泊できるのはすばらしい体験になります。
文化財として有名な洋館があまりに目立つのですが、大正期に始まる和館もとても美しい建物です。和館洋館どちらにも宿泊できるので迷うところですが、一度は大正ロマンをそのまま残した洋館に泊まってみたいものです。
かいひん荘鎌倉の食事は、相模湾の魚貝、湘南地域の野菜を中心にした旬の懐石料理。鎌倉の四季、歴史ある美しい建物、由比ガ浜に近い海の雰囲気とともに味わえば最高の贅沢が味わえます。
(※初出:『湘南生活Fine!』創刊号を改訂)