鎌倉彫を元気に

U・LUCI（うるし）は、鎌倉彫を元気にしたいという「鎌倉彫を考える会」が、いまの生活に溶け込み、愛される鎌倉彫を追求し、試作を重ねて開発された鎌倉彫のブランドです。今回の発表展示会では、禅寺で使われる道具や食器をモチーフにした鎌倉彫が展示されます。

東慶寺ギャラリー＆ショップ、「U・LUCI（うるし）発表展示会」

漆器はとても軽く、丈夫で、とても美しい器です。鎌倉見物の折に様々な鎌倉彫の形を楽しんでみてはいかがでしょうか？　東慶寺ギャラリー＆ショップは東慶寺山門を入ってすぐ右手にあり、鎌倉土産にも都合のよい品々が置かれています。

今回のような展示会も随時開催れています。これまでの展示会をみていると、いつも鎌倉見物に来た方々の気分に合ったものばかりですから、おすすめできます。

東慶寺ギャラリー＆ショップ、「U・LUCI（うるし）発表展示会」

東慶寺ギャラリー＆ショップ、「U・LUCI（うるし）発表展示会」

東慶寺ギャラリー＆ショップ、「U・LUCI（うるし）発表展示会」

禅宗とともに始まった鎌倉彫

鎌倉幕府・北条執権政治の黄金期を象徴するものの一つに禅宗があります。鎌倉彫はその禅宗とともに鎌倉彫も始まりました。当時新しい宗派であった禅宗は、京都では排他的に扱われていたものの、ここ鎌倉では武士の有り様と合っていたのか、幕府により積極的に庇護され、発展。建長寺、円覚寺を中心とした鎌倉は日本の禅宗における中心的役割を担う場所となりました。

鎌倉彫は禅宗とともに宋の影響を受け、仏具として作られたのが始まりです。すでにあった高い工芸技術に禅の文化を取り入れた形が鎌倉彫として始まったということでしょう。
しかし、当時の中国大陸は良いものがあったのですね。つい最近、約70年前にできた国、今日の中国は過去のこういった優れた文化を全て否定してうまれましたから、残念なことです。
それに引き換え、日本は、建国から変わらず天皇陛下を頂いて2,677年間続いていますから、禅宗も鎌倉彫も素晴らしい形で続いています。数多の先達には頭が下がります。

漆の深い色調、木のぬくもり、陰影に優れた鎌倉彫は、鎌倉、室町、江戸、明治、大正、昭和、そして平成へと受け継がれ、現在でも鎌倉を代表する工芸品として人気を博しています。地元でも鎌倉彫の教室などが開かれ、鎌倉に育った筆者の周りでも一般の人が習い事として稽古に通い、立派な品をつくっている姿を見かけました。

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