和喫茶 金魚の栖

目 次

和喫茶 金魚の栖

(わきっさ きんぎょのす)

優雅な金魚と美味しいコーヒー

杉本寺の斜向いにある犬懸橋近くに、着物好きなご夫婦が金魚を眺めて過ごせる喫茶店をオープンしました。ハンドドリップコーヒーや手作りの甘味などが揃います。

エリア浄明寺・十二所
住 所鎌倉市浄明寺2丁目1-27
TEL0467-37-6823
営業時間金〜日 10:30~17:00
定休日月〜木
席 数10席
参考メニューハンドドリップコーヒー 500円、リンゴジュース 400円、女将の手作りケーキ チーズケーキ450円
アクセスJR・江ノ電「鎌倉駅」より京急バスにて「杉本観音」下車徒歩すぐ、もしくは鎌倉駅より徒歩25分
FBhttps://www.facebook.com/kingyonosu/

和喫茶 金魚の栖。着物と金魚とコーヒーが好きで始めたというだけあって、着こなしが自然です。

和喫茶 金魚の栖。着物と金魚とコーヒーが好きで始めたというだけあって、着こなしが自然です。

二階堂〜浄明寺見物に重宝な喫茶店ができました

平成29年(2017年)11月、浄明寺に金魚を眺めながらゆっくり過ごせる喫茶店ができました。「着物と金魚、コーヒー、そして何より鎌倉が好き」という前田さんご夫妻が開店した「和喫茶 金魚の栖(す)」です。

杉本寺から見た犬懸橋。犬懸橋を渡ればすぐ左手に店はあります。

杉本寺から見た犬懸橋。犬懸橋を渡ればすぐ左手に店はあります。

鎌倉で一番古い寺院、杉本寺の斜向い、犬懸上杉家ゆかりの犬懸橋を渡ればお店はすぐ左手にあります。川がお店の前を流れ、秋ともなれば大きな紅葉が鮮やかです。

犬懸橋から秋の景色。

犬懸橋から秋の景色。

「和喫茶 金魚の栖」は、築30年の住宅を改装しているため、風景に溶け込んでいます。鎌倉で育った者としてはとてもありがたいものです。「物件探しにかなり苦労した」という成果は充分に現れています。

ガラガラっと片引戸を開け、履物を揃えて上ると各6席、4席の2部屋があります。どちらからも中庭が見えるので、どことなく落ち着きます。そして、もちろん各部屋には金魚です。

「和喫茶 金魚の栖」の店内。

「和喫茶 金魚の栖」の店内。

「和喫茶 金魚の栖」の店内。奥にも席があります。

「和喫茶 金魚の栖」の店内。奥にも席があります。

 「和喫茶 金魚の栖」には、金魚グッズが色々あります。金魚の暖簾と格子。

「和喫茶 金魚の栖」には、金魚グッズが色々あります。金魚の暖簾と格子。

見事な金魚が悠々と泳ぎます

水槽は全部で3つあり、蘭虫(らんちゅう)、琉金(りゅうきん)、出目金(でめきん)、コメット、ブリストル、朱文金(しゅぶんきん)、オランダ獅子頭(ししがしら)の7種類が悠々と泳いでいます。

「和喫茶 金魚の栖」の水槽。こちらには、コメットや朱文金(しゅぶんきん)などが泳いでいます。

「和喫茶 金魚の栖」の水槽。こちらには、コメットや朱文金(しゅぶんきん)などが泳いでいます。


「和喫茶 金魚の栖」の水槽。こちらには、コメットや朱文金(しゅぶんきん)などが泳いでいます。

「和喫茶 金魚の栖」の水槽。こちらには、コメットや朱文金(しゅぶんきん)などが泳いでいます。

立派な金魚に見とれてしばらく眺めていると「彼らは水槽にいるのに悠々としている」ことに気が付きました。水族館の巨大水槽にいる海の魚は窮屈そうなのに。。金魚、飼ってみたくなりました。

「和喫茶 金魚の栖」の店内水槽の出目金と琉金(りゅうきん)。「出目金の目の出方が端正でしょ」とご主人。

「和喫茶 金魚の栖」の店内水槽の出目金と琉金(りゅうきん)。「出目金の目の出方が端正でしょ」とご主人。

「和喫茶 金魚の栖」、店内水槽の蘭虫(らんちゅう)。

「和喫茶 金魚の栖」、店内水槽の蘭虫(らんちゅう)。

「和喫茶 金魚の栖」、店内水槽のオランダ獅子頭。

「和喫茶 金魚の栖」、店内水槽のオランダ獅子頭。

「和喫茶 金魚の栖」のコメットを絵画風に。

「和喫茶 金魚の栖」のコメットを絵画風に。

ハンドドリップコーヒーと甘いもの

金魚の次は一杯一杯ハンドドリップのコーヒーと、女将さんが作る甘味です。

ハンドドリップコーヒーは、その時に選りすぐりの豆を、中煎豆、中深煎豆、深煎豆、好みの焙煎で飲むことができ、どれも500円。香りも味わいも綺麗で、美味しくいただきました。他に紅茶(600円)、林檎/オレンジジュース(400円)もあります。

「和喫茶 金魚の栖」のハンドドリップコーヒー(500円)と白玉クリーム小豆(450円)。女将さんが炊いたあずきが美味しい。

「和喫茶 金魚の栖」のハンドドリップコーヒー(500円)と白玉クリーム小豆(450円)。女将さんが炊いたあずきが美味しい。

洋菓子はチーズケーキ(450円)、抹茶シフォンケーキ(450円)、土鍋プリン(400円)、和菓子は白玉クリーム小豆(450円)があり、コーヒーとセットにすると50円引きになります。

「和喫茶 金魚の栖」の抹茶シフォンケーキ(450円)。※写真手前

「和喫茶 金魚の栖」の抹茶シフォンケーキ(450円)。※写真手前

どれも自然な美味しさで、二つくらい食べられそう。子供にも安心して食べさせられます。個人的にはあずきが好きなので、次の来訪時には、手作りのあずきが添えられた抹茶シフォンケーキと白玉クリームあずきで迷いそうです。

「和喫茶 金魚の栖」の白玉クリーム小豆(450円)。※写真手前

「和喫茶 金魚の栖」の白玉クリーム小豆(450円)。※写真手前

「和喫茶 金魚の栖」のチーズケーキ(450円)。※写真手前

「和喫茶 金魚の栖」のチーズケーキ(450円)。※写真手前

ご主人も女将さんも着物で接客します。お二人とも着付けが身について、着こなしが自然。我々の世代は、祖父母の世代が普通に着物も来ていましたから、何となくわかります。

お二人ともとても明るくて気さくな方ですから、金魚の種類やコーヒーの産地など、気軽に聞いてみましょう。現在の営業日は金〜日のみですが、「いずれは営業日を増やしたい」とのことでした。

あわせて行きたい場所、歩きたい道

「和喫茶 金魚の栖」の周辺には見所がたくさんあります。

鎌倉最古の寺院「杉本寺」、関東管領を務めた(犬懸上杉家)「上杉禅秀屋敷跡」、大御堂橋から報国寺に至る「田楽辻子の路」、足利家時が開いた竹寺「報国寺」、ハーフティンバーの洋館とフランス式庭園が見事な「旧華頂宮邸」、後陽成天皇の第九皇子である一条恵観の山荘を京都から移築した「一条恵観山荘」、源氏の名門として源頼朝とともに鎌倉幕府創成のために戦い、室町幕府を開いた足利家の菩提寺「浄妙寺」など枚挙に暇がありません。

鎌倉最古の寺院、杉本寺。特に本堂内は積み重ねた時の凄みをひしひしと感じます。

鎌倉最古の寺院、杉本寺。特に本堂内は積み重ねた時の凄みをひしひしと感じます。

ちなみに筆者はこの日(12月9日)、終わりゆく紅葉の寂しさを味わうため、お店を出てから川沿いを犬懸ヶ谷方面に歩き、田楽辻子の路を歩いて報国寺、近くの旧華頂宮邸を巡り、金沢街道に戻って一条恵観山荘も見物し、いずれも想像通りの良い枯れ具合でした。

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