〈鎌倉十井〉底脱ノ井

(〈かまくらじっせい〉そこぬけのい)

或る女が心がわだかまりから解き放たれた井戸

海蔵寺門前にある風情抜群の十井です。安達泰盛の娘、千代能の心はこの井戸によって解かれました。

エリア源氏山公園
住 所鎌倉市扇ガ谷4-18-8(海蔵寺門前)
アクセス「鎌倉駅」下車、徒歩25分

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海蔵寺門前にある風情。背後には竹林ややぐらがあります。そして名前は「底脱ノ井」、人を惹きつける風情に富んだ史跡です。

鎌倉時代中期に幕政の有力者として活躍した御家人。元寇の御恩奉行も務めました。泰盛には2人の息子と2人の娘がおり、その一人がこの井戸ゆかりの人です。

千代能がこの井戸で水を汲むと、水桶の底が脱けたそうです。その一瞬に心を捉えた千代能はこんな歌を詠みました。

「千代能がいただく桶の底脱けて、水たまらねば月もやどらず」

水桶の底が脱けた瞬間、千代能の心の底が脱けて解脱を得たため、それを詠んだものです。

「水たまらねば月もやどらず」と読み返しながら、今でも美しい水をたたえる井戸を見ていると清々しい気持ちになります。海蔵寺には空海ゆかりの十六ノ井もありますからあわせて訪れてみてください。

鎌倉十井についても触れておきます。江戸時代の中期以降になって鎌倉は観光地として賑わうようになりました。それに伴って「七切通し」「五名水」「十橋」などと名数によって名付けられることが増えました。その中のひとつが「鎌倉十井」です。じっせいと読みます。

鎌倉の山の地層は凝灰岩といわれ水が豊富に湧き出ます。筆者が子供の頃に住んでいた鎌倉の家にも井戸があり、その井戸をポンプでくみ上げ蛇口に繋いで生活水としていました。夏でも冷たくて美味しかったと記憶しています。断水でも我が家はいつも通り水が出ていました。

ただ、鎌倉全体としては水質はあまり良くなかったと言われています。そのため、美味しい水の出る井戸は大切にされ、「五名水」「十井」などと呼ばれたそうです。

鎌倉十井は以下のとおりです。

鎌倉十井

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