下河辺行平
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下河辺行平
(しもこうべ ゆきひら 生没年不詳)
日本無双の弓取り
下河辺行義の子。下野小山氏の一門。父行義とともに以仁王と源頼政の挙兵に従い戦う。これに敗れた行平は頼朝に挙兵を伝え、同族の小山氏とともに頼朝に従い戦った。頼朝より「日本無双の弓取り」と称された弓の名手であり流鏑馬や弓始などにおいて度々射手に選ばれている。古来の作法にも通じており指導する場面が『吾妻鏡』に幾度かみられる。頼家の弓の師範に指名されるという名誉にも浴している。頼朝の側近として信任厚く、1195年(建久6年)11月、頼朝から「子孫を長く門様(一門)に準ずる」と御書を受けた。