〈鎌倉十橋〉夷堂橋
目 次
〈鎌倉十橋〉夷堂橋
(〈かまくらじっきょう〉えびすどうばし)
源頼朝建立の夷堂にちなむ
小町大路を大町へと進むと本覚寺門前にある夷堂橋。この橋が大町と小町の境になります。橋の手前に本覚寺、橋を越えると妙本寺方面へと至ります。
エリア大町・小町
住 所鎌倉市小町1-11-3付近(本覚寺門前)
アクセスJR・江ノ電「鎌倉駅」下車、徒歩5分
小町大路を大町へと進むと本覚寺門前にある夷堂橋。この橋が大町と小町の境になります。橋の手前に本覚寺、橋を越えると妙本寺方面へと至ります。
本覚寺山門の前にある鎌倉十橋の一つ。この橋を境に大町と小町にわかれます。かつてこの橋のあたりに源頼朝が鬼門除けのために夷神を祀った御堂があったといわれています。
明治になって神仏分離により夷神社は現在の蛭子神社に合祀されますが、1981年(昭和56年)に本覚寺境内に夷堂が再建されました。
江戸時代の中期以降になって鎌倉は観光地として賑わうようになりました。それに伴って「七切通し」「五名水」などと名数によって名付けられることが増えました。その中のひとつが「鎌倉十橋」です。じっきょうと読みます。
現在の十橋はほとんどが何の変哲もないコンクリートの橋です。川が暗渠(あんきょ)となり形だけ残るものもあります。しかしながら、それぞれの橋には鎌倉の歴史や逸話が含まれています。それを少しでも知っておけば、鎌倉散策にあと少しの楽しみがプラスされることでしょう。
十橋の多くは鎌倉を代表する河川である滑川に架かっています。滑川は朝比奈峠を源流として十二所、浄明寺と下り、大御堂橋の上流で二階堂川と合流し、名越川、扇ガ谷川、などの小さな川を併せ、由比ケ浜に注ぐ全長約5.5kmの河川です。
地域ごとに別名で呼ばれることもあったようです。上流の胡桃川、大御堂橋の近く文覚上人屋敷跡の辺りを座禅川、本覚寺の夷堂では夷堂川、さらに下って墨売川、閻魔川などでした。
鎌倉十橋(じっきょう)は以下のとおりです。