妙隆寺
目 次
妙隆寺
(みょうりゅうじ)
気骨の人、日親上人ゆかりの寺院
日蓮上人辻説法跡のすぐ近くにある、日蓮宗のお寺さん。日蓮上人にならい数々の難行苦行を耐え抜いた日親上人が有名です。
エリア大町・小町
住 所鎌倉市小町2-17-20
宗 派日蓮宗
本 尊釈迦牟尼仏
創 建1385年
開 基千葉胤貞、日英
札 所鎌倉・江ノ島七福神
アクセス「鎌倉駅」下車、徒歩6分
神奈川県鎌倉市小町2丁目17−20
鶴岡八幡宮に向かって若宮大路の一本右、かつての小町大路にある日蓮宗のお寺さんです。日蓮辻説法跡のそばにあります。かつて妙隆寺のある辺り一帯に屋敷を構えていた鎌倉幕府の有力御家人、千葉胤貞が日英上人を迎えて建立しました。
開山の日英は千葉氏ゆかりの人でした。その後1427年に妙隆寺に来た日英の甥にあたる第2祖の日親が有名です。日蓮上人にならい『立正治国論』を著し、室町幕府6代将軍足利義教の悪政を戒め日蓮宗への改宗を訴えました。
将軍の怒りを買った日英は、水、火、熱湯ぜめなどの厳しい拷問を受けるも、信心は全く揺るぐことなく、ついには言葉を奪うため舌端を切られ、焼いた鍋を被せられました。この出来事から後年、なべかむり日親と呼ばれるようになりました。
日親上人は激しい修行でも知られています。本堂前には「大法弘通に耐え得るや否や、自らの忍力を試さん」として日親上人が寒百日間、水行などの修行を積んだという池が残っています。
境内には鎌倉・江ノ島七福神の一つ、壽老人があります。欅一本造りの尊像は人々の安全と健康を守り長寿を司る福の神です。お供の鹿は三千年の長寿を象徴しているといわれています。