〈鎌倉十橋〉裁許橋

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〈鎌倉十橋〉裁許橋

(〈かまくらじっきょう〉さいきょばし)

別名の西行橋が印象的

鎌倉時代の裁判所、問注所の近く、佐助川に架かる裁許橋。西行法師ゆかりの逸話から西行橋とも呼ばれます。

エリア駅周辺・八幡宮
住 所鎌倉市御成町20-48付近
アクセス「鎌倉駅」下車、徒歩7分

裁許橋_01

裁許橋は佐助川に架かります。直進すると六地蔵交差点。手前は市役所前交差点、鎌倉駅の方向です。

江ノ電の改札がある鎌倉の裏駅(西口)を出て、市役所方面へと進み、市役所前の交差点を左折してしばらく歩くと右手に御成小学校、左手に問注所(現在の裁判所)が見えてきます。さらに少しいくと裁許橋があります。

江ノ電の改札がある鎌倉の裏駅(西口)を出て、市役所方面へと進み、市役所前の交差点を左折してしばらく歩くと右手に御成小学校、左手に問注所(現在の裁判所)が見えてきます。さらに少しいくと裁許橋があります。

近くに問注所があったため裁許橋と名付けられました。また、この橋には西行橋という別名があります。

『吾妻鏡』によると、1186年(文治2年)8月15日、東大寺勧進のために源頼朝を訪ねた西行は、頼朝から与えられた銀製の猫をこの橋の近くで遊ぶ童に与えてしまったそうです。この逸話から西行橋ともいわれています。

江戸時代の中期以降になって鎌倉は観光地として賑わうようになりました。それに伴って「七切通し」「五名水」などと名数によって名付けられることが増えました。その中のひとつが「鎌倉十橋」です。じっきょうと読みます。

現在の十橋はほとんどが何の変哲もないコンクリートの橋です。川が暗渠(あんきょ)となり形だけ残るものもあります。しかしながら、それぞれの橋には鎌倉の歴史や逸話が含まれています。それを少しでも知っておけば、鎌倉散策にあと少しの楽しみがプラスされることでしょう。

十橋の多くは鎌倉を代表する河川である滑川に架かっています。滑川は朝比奈峠を源流として十二所、浄明寺と下り、大御堂橋の上流で二階堂川と合流し、名越川、扇ガ谷川、などの小さな川を併せ、由比ケ浜に注ぐ全長約5.5kmの河川です。

地域ごとに別名で呼ばれることもあったようです。上流の胡桃川、大御堂橋の近く文覚上人屋敷跡の辺りを座禅川、本覚寺の夷堂では夷堂川、さらに下って墨売川、閻魔川などでした。

鎌倉十橋(じっきょう)は以下のとおりです。

〈鎌倉十橋〉

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