喫茶 パレサ
目 次
喫茶パレサ
鎌倉のオアシス
30年以上続く老舗。昭和50年代後半の雰囲気の中、昼でも夜でも喫茶、酒、煙草を自由に楽しめる、肩の張らないお店です。自家製のアテや美味しいカレーもあります。
エリア駅周辺・八幡宮
住 所鎌倉市小町2-10-1
TEL0467-24-9573
営業時間概ね11:00くらい〜23:00
休 みなし
アクセス「鎌倉駅」下車、徒歩5分
メニュー<参考>コーヒー・紅茶・ジュース¥480、特製ビーフカレー(サラダ・フルーツ付き)¥770、ビールや焼酎、日本酒などは普通の価格(決して高くはありません)。お酒のアテ等は適当に作ってくれます。
神奈川県鎌倉市小町2丁目10−1
鎌倉小町通りに面した雑居ビルの2階に、ふわっとした流行の雰囲気とはかけ離れた喫茶店があります。ビルの階段を上がり通路の奥、ドアのガラス越しにパレサのカウンターがみえると、時代は一気に昭和50年代後半あたりにフォーカスされます。
30年以上続くパレサは喫茶と銘打っているもののコーヒーやジュースのほかにお酒とアテあり、カレーもあり、カラオケまであります。食べるものはすべてママさんの手作りです。日中仕事の合間に立ち寄ると、ビールを飲んでいる人、食事している人、お茶している人、斜め45度上をみて一服つけている人と皆思い思いに時間を過ごしています。
コーヒーや紅茶、ジュースは480円、お酒の金額は詳細を覚えていませんが、最近入店したときは、友人と二人でビール2本・焼酎2杯くらい、つまみいくつか頼んで、確か二人で3,000円弱だったように思います。いつもほろ酔いで会計するので細かい記憶が曖昧です。いずれにしても金額的には決して高くないです。
要するにメニューがきっちりあるわけではないのです。というよりメニューをみた記憶がありません。たくさん種類があって写真や文字いっぱいのメニューが面倒な中年男性の筆者にはこれがまた楽です。「ビール2本と何かつまみ、乾き物もちょっと。飲みたいからつまみ少なめ」などと適当に注文します。
いま鎌倉にはいわゆる「鎌倉 古民家 カフェ」に代表されるように、古都のイメージの中に、「ふわっとした古さ」を乗せた新しいお店がたくさんできています。提供される食べ物や飲み物もこだわりや個性があって、平日の日中は小洒落な女性や流行に敏感な男性たちで賑わっています。そんな時代の雰囲気に身を浸すのも悪くはありませんし、鎌倉の観光推進にとってはとても大きな力だろうと思います。
その一方で、筆者のような朝寝朝酒、昼寝昼酒と煙草をこよなく愛し、「ふわっとした古さ」に馴染めず、染み付いた古さに落ち着きを感じる中年男性にとって、事業計画やコンセプトをしっかり決めてつくった「時代」や「古さ」はどうも肩がこる時があります。そして日中の居場所は年々少なくなっています。
そんな中において「お茶しようが、酒を飲もうが、煙草を吸おうが、食事しようが、歌を歌おうが、それが昼だろうと夜だろうと、とにかくあなた次第にゆっくりリラックスして欲しい」というママさんの心意気が貴重です。
積み重ねた時代が漂うため、初めてだと少し入りにくく思うかもしれませんが、それは一瞬のこと。初めてでもとても気さくに受け入れてくれます。