企久太

目 次

企久太

上等の酒と肴だけで過ごしたい夜のための居酒屋

企久太は小町通りから一本入ったビルの2階にあります。上等な酒、職人さんが技を凝らした旬の料理と過ごす居酒屋です。

エリア駅周辺・八幡宮
住 所鎌倉市小町2-9-14 植山ビル2F
TEL0467-24-5432
営業時間17:00〜23:00、予約可
休 み水曜日
アクセス「鎌倉駅」下車、徒歩5分
メニュー<参考>平目昆布〆1,300円、葉山牛すじ辛味噌煮850円、芹と油揚げのサッと煮790円、鬼笠子かぶと煮2,600円、ぬか漬け560円、日本酒(地酒)740円〜、焼酎480円〜、生ビール中590円 他

企久太。鎌倉駅から小町通りへ。東洋ハムの脇の道を入りすぐ左に曲がります。

企久太。鎌倉駅から小町通りへ。東洋ハムの脇の道を入りすぐ左に曲がります。

〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町2丁目9−14 植山ビル

旬の地物に職人さんが技を加えた肴、地酒、酒場らしい空気、鬱陶しいBGMもなし、目抜き通りから少し入った静かな路地の佇まい。酒場の条件を兼ね備えた居酒屋が企久太です。

素材が良く技も冴えた料理を落ち着いた店内で味わうため、2,000円でかなり酔える大都市の大衆酒場というわけにはいきませんが、一人5,000円あればしっかり飲めます。いまや鎌倉を代表する居酒屋であり、総合的に鎌倉らしい居酒屋という気がします。

鎌倉駅を降りたら小町通りを進み、東洋ハムの隣を右折、次を左折して少し歩くとすぐに見えてきます。店内はカウンター7席、テープル1つ、小上がりに卓が4つといった広さ。広すぎず狭すぎず席間が開けられています。

品書きは焼酎、ビール、サワーといった季節や傾向を問わないもの以外は旬によって変わります。そのため、料理は手書きのものが品書きの中に差し込まれており、日本酒は手書きのものが店内に貼られています。

企久太メニュー

例えば春(3月)のある日の料理品書きはこうです。
平目昆布〆 1,300円
しこ鰯醤油漬 690円
赤いか海苔わさび 1,300円
小さより干し 700円
鶏黒七味焼 1,260円
和牛網焼 1,260円
蛤吸 1,260円
鬼笠子かぶと煮 2,600円
さわらかな塩焼 1,500円
新じゃが唐揚 570円
若鶏唐揚 690円
煎り銀杏 630円
ピリ辛こんにゃく 550円
花山葵と叩き長いも 670円
芹と油揚げサッと煮 790円
葉山牛すじ辛味噌煮 860円
新じゃが大葉みそ 670円
赤いかのぬた 800円
おでん 1,290円
ぬか漬 550円
あぶり明太 680円
山椒茶漬 690円
しこ鰯醤油漬ごはん 980円

最近訪れた時の品書きでした。お通しはめかぶの叩き。この時は平目昆布〆としこ鰯醤油漬を注文。めかぶ、平目、鰯ともに佐島のものでした。佐島は鎌倉から海沿いを横須賀方面に15km程下ったところにある漁港。タコの名産地としても知られています。春になると赤いかもよくあがりますから、品書きの赤いかもおそらく佐島のものでしょう。佐島漁協の隣に鮮魚店が2軒あり、一般客も買うことができます。

恐らくカタもよいであろう天然、生の肉厚な平目を絶妙な味加減でしめた昆布〆は、イキの良さが伝わる歯ごたえと滋味が口に溢れます。なかなかこんな本気の魚を使う居酒屋は少ないと思います。さらに高級魚とはいえイキの良い平目を手に入れるだけなら筆者にも可能といえますが、あの絶妙な味加減、しめ加減は想像もつきません。

品書き全般に渡り、卓に運ばれてから醤油などの味足しをしなくてよいものばかり。箸でとってそのまま口に運べるのは酒飲みにとってはありがたいかぎり。

佐島や三浦でよく穫れるしこ鰯も鮮度抜群。3月初旬は真鰯よりもうるめ鰯やしこ鰯が旬ですから、企久太のしこ鰯もぷりぷりです。天然で鮮度のよいもの独特のさわやかなコクとすっきりして程度のよい脂の乗り具合。醤油の具合もこれまた抜群。生姜と小口ネギがかかります。

日本酒は地酒が並びます。こちらも随時美味しいものを入れているようで手書きの品書きが店内に貼られています。日本各地のものがあり、鎌倉に近い神奈川県茅ケ崎市にある熊澤酒蔵の「天青」も何種かあります。ちなみに熊澤酒造は、敷地内に古い蔵などを利用した出来立てが飲める飲食店や地元の作家による雑貨店などを併設しており、楽しく過ごすことができます。

給仕の女性もとてもにこやかに愛想よく、料理について聞いてもテキパキと答えてくれます。酒場なのに煙草吸うななどと子供のこましゃくれみたいなこともいいません。良い酒場らしく一人でふらっと訪れても落ち着いて過ごせます。鎌倉に訪れた際は一度暖簾をくぐってみてください。

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