段葛
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段葛
(だんかずら)
中世都市鎌倉の象徴的な道
源頼朝自ら指揮して造った段葛は、頼朝が描いた武家の都鎌倉の象徴的な道でした。桜並木となっており季節には見物客で賑わいます。
エリア駅周辺・八幡宮
住 所鎌倉市小町
アクセス「鎌倉駅」下車、徒歩3分
段葛は鶴岡八幡宮の二ノ鳥居から三ノ鳥居まで続く参道。一段高く造られており、源頼朝自らが指揮し、有力御家人たちが土や石を運んだといわれています。
鎌倉幕府の公式歴史書『吾妻鏡』にはこう記されています。「1182年(養和2年)3月15日 政子懐妊を機にかねてより懸案であった、鶴岡若宮から由比ヶ浜までの参道を造る(段葛)。頼朝自身が指揮し北条時政などの御家人も石を運んだという。」
かつては由比ガ浜の一ノ鳥居まで続いていましたが、横須賀線の建設のために撤去されました。現在残っている二ノ鳥居から三ノ鳥居までの段葛は三ノ鳥居に向かって細くなっており、敵に攻められた際に道が長く見えるようになっています。
平成26年〜28年の大改修により、桜と躑躅(ツツジ)は植え替えられました。以前の段葛にも親しみはありましたが、両側に積まれた玉石が崩れていたり老朽化は進んでいました。この大改修により綺麗に整備された美しい姿となりました。ただ写真のように桜が育つまで、しばらく桜並木はおあずけです。
改修工事(平成26年〜28年)
玉石の劣化、両側に植えられた桜の老衰化などにより、平成26年(2014年)10月から1年半の工期予定で改修工事が行われ、その間は通行止めとなりました。総事業費は約5億8千万円。
平成28年(2016年)3月8日から工事のため両側を覆っていた囲いが外され、3月30日午後1時半から行われる竣工式の後、通行が可能となります。