鎌倉 梅の名所と見頃 2023
2月中旬~3月上旬、鎌倉は梅の香り漂う爽やかな街になります。鎌倉一早咲きの荏柄天神社のものを始め寒紅梅が1月下旬に咲いたらいよいよシーズンの始まり。日当たりやその年の気候によって開花状況が異なりますが、白梅・紅梅は2月初旬〜下旬頃に始まり、3月上旬まで見頃です。
ここでは主な名所17か所挙げてみました。暖かくなり始めた鎌倉をゆっくり歩きながら楽しんでください。ルートガイドではいくつかの梅見物コースを詳しく紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。
2020年の開花状況はこちら→2020年 鎌倉 梅の開花情報
2019年の開花状況はこちら→2019年 鎌倉 梅の開花情報
2018年の開花状況はこちら→2018年 鎌倉 梅の開花情報
2017年の開花情報はこちら→2017年 鎌倉 梅の開花情報
鎌倉梅見物のルートガイドはこちら→鎌倉観光ルートガイド
年が開け一息つくと素心蝋梅(ソシンロウバイ)など咲き始め、1月20日頃には紅梅の一種で冬の季語、寒紅梅が咲きます。2月に入ると陽当たりの良い場所に植えられた白梅、紅梅も開花してきます。しかしその本数は少なく、多数を占める紅梅、白梅の本番は2月中旬〜3月初旬です。
2月中旬以降、本番を迎えた梅見物はもちろん格別ですが、蝋梅や寒紅梅に咲き始めた白梅や紅梅が交じる早めの梅見物も風情があります。3月に入ると春の風に吹かれて段々と散っていきますから、風を読みながら最後まで鎌倉の梅を楽しんで下さい。
梅は花だけでなく枝の様を楽しむといいます。その昔、花見といえば梅だったというほど日本人に親しまれた花。鎌倉にも多くの名所があります。主な見所をご紹介します。これ以外にも道々に梅の香りは漂っています。ぜひお気に入りの場所を見つけてください。
目 次
鎌倉の主な梅の名所
※名称をクリックすると詳細ページが表示されます。
- 東慶寺の梅
- 北鎌倉人気1番の名所。国道を曲がって参道に入るとすぐに山門ごしに梅が見えます。境内参道両側には120本という梅が並びます。絶景です。
- 円覚寺の梅
- 大伽藍の随所に咲きます。選佛場、百観音を始め、様々な場所にそれぞれに咲いていますから、お気に入りの一本を見つける楽しみがあります。
- 浄智寺の梅
- 山深さに梅が映えます。本数は少ないものの、それはそれでまた慎みある感じがよいと思えます。
- 浄妙寺の梅
- 風格ある足利氏の菩提寺に咲く。茅葺きから銅葺きになってもどっしりと見事な屋根を持つ本堂とともに見る梅は格別です。
- 海蔵寺の梅
- 山門側の枝垂梅は特に見所。境内には大きな梅の木が3、4本。その配置やそれぞれの木の様が見事です。
- 瑞泉寺の梅
- 最も有名な梅の名所。鎌倉の寺社では最大となる約120本もの梅が咲きます。黄梅の由来となった木が本堂付近にあります。開花は遅め、3月上旬が見頃となることが多いです。
- 荏柄天神社の梅
- 「鎌倉一早咲き」と銘打たれた寒紅梅があり、それが1月下旬から咲き始めます。境内だけでなく参道の金沢街道近くにも梅の木があります。
- 報国寺の梅
- 円く剪定された深みのある梅。本堂へと至る設えられた参道に枝垂梅を交えて数本、迦葉堂前にも美しく弧を描くように剪定された梅があります。竹の直線美と梅の弧が相まって双方が引き立ちます。
- 宝戒寺の梅
- 白梅の中に稀に交じる桃色の花を咲かせる「想いのまま」。白梅の古木になぜか桃色の花が咲き、どこにいつ咲くかわからない気ままさから名付けられました。もちろん本堂前にある鎌倉一の枝垂梅も健在です。
- 英勝寺の梅
- 鎌倉唯一の尼寺で見る梅。代々水戸徳川家の姫が住持を務めた格式ある尼寺の境内には30本ほどの気品ある梅が咲いています。
- 浄光明寺の梅
- 静かに梅を楽しめます。北条氏や足利氏とゆかりが深く、足利尊氏は後醍醐天皇に対して挙兵する前には浄光明寺に籠ったといわれています。歌道の名門冷泉家の始祖、冷泉為相の墓所という雰囲気どおりの風情のある梅です。
- 常栄寺(ぼたもち寺)の梅
- ひっそりと咲く様に魅力があります。日蓮を救った一人の尼の信心がいまも息づく常栄寺。そういうことを考えながら見る梅に何ともいえない良さを感じます。
- 妙本寺の梅
- 鎌倉最大級の木造仏堂建築と楽しみます。梅、海堂(カイドウ)、紫陽花、凌霄花(ノウゼンカズラ)、紅葉と山深い静寂の中、四季を感じられるのが妙本寺です。梅は祖師堂の左手あたりに咲きます。
- 十二所果樹園の梅
- 丘陵地帯に400本の梅が植えられています。丘陵を埋め尽くすように咲き、身体中が梅香に包まれます。
- 長谷寺の梅
- 「鎌倉の西方極楽浄土」と称する長谷寺は四季の花木が丁寧に設えられています。梅ももちろん抜群です。海に近く暖かな長谷の気候を反映して鎌倉でも早めの開花です。
- 光則寺の梅
- 長谷の梅の見所といえば長谷寺とこの光則寺。光則寺は花の寺といわれるほど四季を通じて花木が豊富です。門前の梅は樹齢200年~300年といわれる古木。江戸時代から鎌倉を見守って来たことになります。門前、境内ともに数多くの梅が植えられています。
- 安国論寺の梅
- 四季の花木の美しさで名高い安国論寺は、梅もまた名所です。鎌倉入りした日蓮が最初に結んだ松葉ヶ谷草庵跡といわれる3つのうちの一つ。日蓮が『立正安国論』を書いた場所でもある安国論寺で味わう梅はまた格別です。