目 次

〈紅葉〉鎌倉 紅葉見物 北鎌倉

紅葉の美しい古刹が密集

JR「北鎌倉駅」から歩いて5分〜10分の範囲には大小5つの寺院があり、建長寺、円覚寺、明月院、東慶寺、浄智寺どこも紅葉の名所です。この名所密集ぶりが北鎌倉の魅力ともいえます。ルートは設定しますが、気の向くままに歩けば大丈夫です。体力的にしんどい場合、建長寺を省けば移動距離が短くなります。

紅葉の見所

※名称をクリックすると詳細情報が表示されます。

建長寺円覚寺円覚寺の紅葉明月院明月院の紅葉東慶寺東慶寺の紅葉浄智寺浄智寺の紅葉
道々の名所・寄道処

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円応寺十王堂橋甘露ノ井(浄智寺境内)、瓶ノ井(明月院境内)、光泉(飲食店)、大陸(飲食店)
ルート
北鎌倉駅~円覚寺〜東慶寺〜浄智寺〜(建長寺)〜北鎌倉駅
主な見所間の距離と所要時間(徒歩/グーグルマップによる)
北鎌倉駅~円覚寺:50m/1分
円覚寺~東慶寺:200m/2分
東慶寺~浄智寺:240m/3分
浄智寺〜明月院:450m/6分
明月院~建長寺:850m/10分
建長寺~北鎌倉駅:1km/11分

北鎌倉の紅葉ルートガイド地図

北鎌倉の紅葉ルートガイド地図

北鎌倉駅〜円覚寺

JR北鎌倉駅の下りホーム側から改札を出ると円覚寺はすぐです。改札からそのまま少し歩けば左手にみえてきます。ここでいきなり紅葉。道路から総門にいたる階段の左手の木が色づいています。広い円覚寺の中、そこかしこが紅葉しており、境内奥まで十分に紅葉を楽しむことができます。

円覚寺〜東慶寺

東慶寺はちょうど線路を挟んで円覚寺と反対側にあります。円覚寺総門を出て階段をくだったらやや左手から線路を渡って池の間を歩いて道路に出ます。左に曲がって少し歩いたら道路の反対側に東慶寺がみえてきます。このルートでは円覚寺の次が東慶寺になっていますが、円覚寺〜明月院〜建長寺と線路の東側をゆく手もあります。

東慶寺は御存知の通り女人救済の駆け込み寺として名高い臨済宗円覚寺派の古刹です。1285年(弘安8年)鎌倉幕府第8代執権北条時宗の夫人である覚山志道尼が開きました。女性から離婚することができなかった時代、東慶寺に駆け込めば離縁できる、縁切り寺法を明治の廃仏毀釈(1871年)まで約600年間守り続けました。1902年(明治35年)に尼寺としての歴史を閉じ、現在は男僧の寺院となっています。
東慶寺の境内は細長く山の中まで続いており、奥は墓所になっています。紅葉の見所は、梵鐘付近の淡い赤、本堂付近の鮮やかな赤、他に大銀杏の黃も見事です。

東慶寺〜浄智寺

どことなく女性的な柔和を感じる東慶寺から、野趣溢れる自然の静寂が魅力の浄智寺へと向かいます。かつては11の塔頭を擁し500名の人員を抱える鎌倉五山第4位の大寺院であった浄智寺。現在はその賑やかさはなく山に抱かれた静寂を味わえる場所です。鎌倉石の階段を上り受付を過ぎると左手に大銀杏が紅葉し黄色い落ち葉に囲まれた腰掛けが印象的です。御本尊を拝み、右へと進んでいくと随所に紅葉がみられます。少し黄色がかった優しい色合いが魅力的です。

浄智寺〜明月院

浄智寺の次は線路をまたいで明月院へ。あえて乱暴にいうなら、女性的な東慶寺、男性的な浄智寺、そしてまた女性的な寺院である明月院です。女性性の印象が強い観音菩薩を御本尊とする明月院は細長い谷戸を包み込むような優美な紅葉が特長です。観音様のようなとでもいいたくなります。

明月院〜建長寺

鎌倉五山第一位の建長寺。武家政権、執権政治の黄金時代ともいえる時代を束ねた第5代の名執権、北条時頼が建立した大寺院です。北条執権政治の高らかな勝利宣言といえるかもしれません。総門から境内最奥の半僧坊まで見所はたくさんあります。
まだまだ体力がある、という方はそのまま天園ハイキングコースに入り紅葉の名所が連なる鎌倉北東地域へいくのも贅沢です。瑞泉寺(瑞泉寺瑞泉寺の紅葉)や覚園寺獅子舞、鎌倉宮(鎌倉宮鎌倉宮の紅葉)など見所はたくさんあります。

建長寺から帰路につかれる方はきた道を戻り、北鎌倉駅へと向かいましょう。踏切まで戻ったら踏切を渡らずに線路を左にみながら進めば北鎌倉駅です。