北鎌倉駅〜円覚寺

JR北鎌倉駅の下りホーム側から改札を出ると円覚寺（円覚寺の紅葉）はすぐです。改札からそのまま少し歩けば左手にみえてきます。ここでいきなり紅葉。道路から総門にいたる階段の左手の木が色づいています。広い円覚寺の中、そこかしこが紅葉しており、境内奥まで十分に紅葉を楽しむことができます。

小津安二郎の映画にも度々登場した北鎌倉駅。円覚寺に行くには下りホームの出口専用改札から出ます。

円覚寺の紅葉。

円覚寺～明月院

円覚寺（円覚寺の紅葉）の次は明月院です。円覚寺よりもずっと小じんまりとしていますが、細長い谷戸が紅葉に包まれた明月院（明月院の紅葉）はかなり見応えがあります。あじさい寺として名高い明月院（明月院の紅葉）はまた、紅葉も同じくらいおすすめしたい見事な名所です。

明月院の紅葉。

明月院、北条時頼墓所付近の紅葉。

明月院～浄智寺

女性的な柔かな美しさを感じる明月院から、野趣溢れる自然の静寂が魅力の浄智寺（浄智寺の紅葉）へと向かいます。かつては11の塔頭を擁し500名の人員を抱える鎌倉五山第４位の大寺院であった浄智寺。現在その賑やかさはなく、これがかえって山に抱かれた静寂を味わえる場所としての浄智寺を魅力的にしています。
鎌倉石の階段を上り受付を過ぎると左手に大銀杏が紅葉し黄色い落ち葉に囲まれた腰掛けが印象的です。御本尊を拝み、右へと進んでいくと随所に紅葉がみられます。少し黄色がかった色合いが印象的です。

浄智寺本堂の手前。まさに見事な一本です。

浄智寺〜（葛原岡・大仏ハイキングコース）〜源氏山

葛原岡・大仏ハイキングコース
浄智寺に向かって歩いて時に気づいた方もいらっしゃるかと思いますが、目指す葛原岡・大仏ハイキングコースは浄智寺脇の道を山へと向かいます。浄智寺受付から、鎌倉石の参道をゆかずに参道と平行して走る舗装路を山に向かって進みます。道なりに歩くと葛原岡・大仏ハイキングコースへと自然に入ることができます。
源氏山公園の紅葉
森の中を25分程歩くと葛原岡神社の前に出てきます。葛原岡神社の鳥居を背にして真っ直ぐ歩き源氏山公園の紅葉の スポットに向かいます。鎌倉の代表的な紅葉の名所である源氏山公園には大きく2か所の見所があります。一つは源頼朝像のある広場、もう一つは銭洗弁天を上がってきたあたりを左に曲がったところにある広場です。どちらも公園として整備されていますからお茶やお弁当、お酒をお供に紅葉を楽しむなら最適の場所です。

葛原岡・大仏ハイキングコース。切通しのような風情もあります。

源氏山の紅葉

源氏山～（化粧坂切通し）〜海蔵寺

源氏山公園の紅葉を拝んだら化粧坂切通しを通って海蔵寺（海蔵寺の紅葉）に向かいます。化粧坂切通しは数十メートルの短い切通しですが滑りやすいのでご注意ください。舗装路に出たら道なりにおりていくと角に案内板のある道にでますから、左に進みます。少し歩くと海蔵寺参道の雰囲気が漂い、道の両側の木が紅葉しています。紅葉に囲まれて歩く参道は大変心地よく、すぐに海蔵寺がみえてきます。海蔵寺の紅葉は梵鐘前がメインです。

海蔵寺参道の紅葉。

海蔵寺の紅葉。

海蔵寺～鎌倉駅

海蔵寺から鎌倉駅への1.5km／約16分の道すがらには、史跡や見所がいくつもあります。海蔵寺から道なりに歩くと横須賀線の線路がみえてきますから、それにそって右に進みます。まずは右手に鎌倉唯一の尼寺、英勝寺があります。少しいくと源頼朝の父義朝の屋敷跡であり北条政子ゆかりの寿福寺、それに隣接して頼朝挙兵以来の宿老、千葉常胤ゆかりの八坂神社（相馬天王）、さらに進むと左手に坂上田村麻呂や源頼義ゆかりの巽神社がひっそりと佇んでいます。どれも豊かな歴史が想像力を豊かにしてくれる名所ばかりです。

フォトギャラリー

小津安二郎の映画にも度々登場した北鎌倉駅。円覚寺に行くには下りホームの出口専用改札から出ます。

円覚寺門前の紅葉。

まずは円覚寺。門前から紅葉が迎えてくれます。

総門をくぐると、壮麗な三門が見えてくる。円覚寺の大きさ、深さを感じさせられる一瞬。

お寺さんの紅葉は紅葉以外の建物などが洗練されているのがたまりません。無粋な車や電線がないのも紅葉を引き立てます。

妙香池の紅葉。

円覚寺は紅葉の季節にはぜひ訪れたい場所です。

仏殿の裏手にある林。空間が美しく、梅や紅葉の隠れた見所です。

伽藍と紅葉が折り重なります。

毎度恒例のこのカットも紅葉となると一味違います。

受付を過ぎるとすぐ、満面の紅葉。

本堂へと向かう橋が眩しいほどです。

足下を見れば落葉の絨毯です。

山門を入ってすぐ。紅葉で埋まっています。

北条時頼墓所付近の紅葉。ファインダーの中が豊かになる気がします。

広さと山深さを感じる境内。手前に甘露の井が見えています。

往時には500人もの人が行き交った鎌倉石の階段は長い年月を経てすり減っています。

紅葉と銀杏の落葉に囲まれて一服してはいかがでしょうか。

浄智寺本堂手前、見事な一本です。

紅と黄色、橙色が調和した紅葉。人間なんて葉っぱ一枚作ることができない動物なんだということを思い知らされます。

葛原岡・大仏ハイキングコースの入口といえる場所。浄智寺脇を登ってくると見えてきます。

葛原岡・大仏ハイキングコース。鎌倉散策は、梅であれなんであれ静けさが何より大切。この道ならもっとも邪魔な存在のひとつ、車が避けられます。

葛原岡・大仏ハイキングコース。随所の案内板があり、迷うことはありません。

葛原岡・大仏ハイキングコース。森々とした道を進みます。

源氏山にある藤原仲能の墓の石碑。撮影者の立っている方向に葛原岡神社があり、左手は葛原岡・大仏ハイキングコース（浄智寺方面）、右手は源頼朝像や化粧坂です。

ダイナミックな紅葉が源氏山の魅力。

紅い紅葉と黄の落葉。コントラストがきれいです。

頼朝像の後ろの歩道も紅葉に囲まれます。

見頃は11月下旬から12月上旬です。

化粧坂切通し。短いながらも風情があります。2013年に崖崩れがあり心配されましたが、すぐに復旧されました。

参道の紅葉が迎えてくれます。

海蔵寺の門前、底脱ノ井の後ろも色づいていました。

見事に調和した自然とアートの空間。この空間設計が海蔵寺の魅力です。

海蔵寺の紅葉。梵鐘と紅葉も相性抜群です。

梵鐘のあたりにある紅葉。

海蔵寺本堂。

本堂の内部。

英勝寺。入口正面。右の低いところから背をかがめて入ります。

英勝寺。御本尊の阿弥陀三尊像が安置された仏殿。1636年の創建当時から残る建物です。天女や鳳凰の見事な天井画が見られます。

鎌倉十橋のひとつ、勝ノ橋。正面奥は寿福寺、左手は鎌倉駅方面、右手は英勝寺、海蔵寺、化粧坂方面です。

寿福寺総門。何度訪れても寺の関係者を見かけたことがありません。本堂も公開されていません。かつて源義朝の屋敷があり、北条政子が源頼朝のために臨済宗の開祖・栄西に開山させたという鎌倉純度の高いお寺。ミステリアスな雰囲気です。

いかにも鎌倉の道という風情。

今大路、寿福寺のとなりにある相馬天王（八坂神社）。静かな境内は、千葉常胤の次男、相馬師常の屋敷跡です。

相馬天王（八坂神社）の狛犬。

巽神社。小さな社に古の大将軍を偲びます。