目 次

〈紅葉〉源氏山公園周辺

鎌倉紅葉の代表的な場所

JRもしくは江ノ電鎌倉駅を降りて、源氏山公園、海蔵寺などを巡ります。源氏山公園は鎌倉を代表する紅葉の名所として親しまれています。往路と復路を違う道とすることで紅葉以外にも多くの見所をまわります。全て徒歩によるルートです。

紅葉の見所

※以下の名称をクリックすると各所の基本詳細情報が表示されます。

海蔵寺海蔵寺の紅葉化粧坂切通し源氏山公園源氏山公園の紅葉
道々の見所

※以下の名称をクリックすると各所の基本詳細情報が表示されます。

巽神社八坂神社(相馬天王)寿福寺英勝寺浄光明寺勝ノ橋葛原岡神社銭洗弁財天佐助稲荷神社
ルート
鎌倉駅裏駅(西口)~巽神社〜八坂神社(相馬天王)~英勝寺〜海蔵寺~化粧坂切通し〜源氏山公園〜佐助稲荷神社〜鎌倉駅裏駅(西口)
主な見所間の距離と所要時間(徒歩/グーグルマップによる)
鎌倉駅裏駅(西口)~海蔵寺:1.5km/20分
海蔵寺~化粧坂切通し:500m/8分
化粧坂切通し~源氏山公園:100m/1分
源氏山公園〜銭洗弁財天:170m/3分
銭洗弁財天~佐助稲荷神社:600m/9分
佐助稲荷神社~鎌倉駅:1.4km/20分

紅葉源氏山公園周辺地図

紅葉源氏山公園周辺地図

鎌倉駅裏駅(西口)〜海蔵寺

鎌倉駅についたら裏駅(西口)を出ます。駅前をまっすぐ進み紀ノ国屋前を右に曲がり、さらに真っすぐ今小路を歩きます。数十メートルいくと左手に「源氏山公園」の道案内板がみえますが、これは無視して通り過ぎます。しばらく歩くと右手に小さな社がみえます。平安時代を代表する大将軍、坂上田村麻呂、源頼義ゆかりの巽神社です。

鎌倉駅西口。地元では裏駅と呼びます 。江ノ電の駅舎が大きいのが特徴です。鎌倉駅西口。地元では裏駅と呼びます 。江ノ電の駅舎が大きいのが特徴です。

鎌倉駅西口。地元では裏駅と呼びます
。江ノ電の駅舎が大きいのが特徴です。鎌倉駅西口。地元では裏駅と呼びます
。江ノ電の駅舎が大きいのが特徴です。


市役所前交差点。ここを右に曲がります。

市役所前交差点。ここを右に曲がります。

次は左手に源頼朝挙兵以来の宿老、千葉常胤の次男である相馬師常ゆかりの八坂神社(相馬天王)、源頼朝の父義朝の屋敷跡であり源実朝と北条政子ゆかりの寿福寺、徳川家康に愛されたお勝の方ゆかりの勝ノ橋(石碑のみ)が並んでいます。どれも豊かな歴史を感じる史跡ですからみておきたいところです。

今大路、寿福寺のとなりにある相馬天王(八坂神社)。静かな境内は、千葉常胤の次男、相馬師常の屋敷跡です。

今大路、寿福寺のとなりにある相馬天王(八坂神社)。静かな境内は、千葉常胤の次男、相馬師常の屋敷跡です。

元の道をさらに進むと左手に鎌倉唯一の尼寺、英勝寺があります。室町後期の名将、太田道灌の屋敷跡であり水戸徳川家の姫が代々住持を務めた名刹です。創建された江戸初期の貴重な建物がまとまって残っています。

英勝寺。御本尊の阿弥陀三尊像が安置された仏殿。1636年の創建当時から残る建物です。天女や鳳凰の見事な天井画が見られます。

英勝寺。御本尊の阿弥陀三尊像が安置された仏殿。1636年の創建当時から残る建物です。天女や鳳凰の見事な天井画が見られます。


英勝寺境内の竹林。

英勝寺境内の竹林。

英勝寺から道なりに左に緩やかに曲がりながら進むと、「化粧坂切通し」の案内板を過ぎたあたりから左右の樹々が紅葉する美しい景色となり、しばし歩くと海蔵寺がみえてきます。海蔵寺境内は梵鐘付近の紅葉が見事ですが、門前の底脱ノ井の背後なども秋らしい色合いになっており、参道を含めて鎌倉の秋を満喫できます。

海蔵寺参道の紅葉。

海蔵寺参道の紅葉。


海蔵寺の紅葉。

海蔵寺の紅葉。

海蔵寺〜化粧坂切通し〜源氏山公園

海蔵寺参拝を終えたら紅葉に囲まれた美しい参道を戻り、通り過ぎてきた「化粧坂切通し」案内板のところを右折します。静かな心地よい上り道を少し歩くと化粧坂切通しにつきます。化粧坂切通しはここ数年色づきがいまいちでしたから今年に期待です。この切通しは数分で登ることのできる短いものですが、足元は滑りやすいため気をつけてください。

化粧坂切通し。なかなかの急勾配です。濡れる滑ります。

化粧坂切通し。なかなかの急勾配です。濡れる滑ります。

化粧坂を登り切ると道は二つにわかれます。左右どちらに進んでも紅葉をみることができます。左手は源頼朝像が置かれている場所です。像の背後一面が見事に紅葉します。3人掛け程の腰掛けが3つ程度、確かテーブルつきの4人掛けが一つか二つあったと思います。

ダイナミックな紅葉が源氏山の魅力。

ダイナミックな紅葉が源氏山の魅力。


源氏山公園、頼朝像の後ろの歩道を紅葉が囲んでいます。

源氏山公園、頼朝像の後ろの歩道を紅葉が囲んでいます。

化粧坂切通しをあがってきたところに戻り、反対側へと歩いて行くと、道は左右にわかれますから左手にいくとまた左右にわかれます。これを右の上る方へいくと、紅葉の密集する場所に出ます。ここには屋根のついた腰掛けとテーブルがあります。冷え込む季節ですから熱いお燗がいただきたところですが、火を焚くわけにもいきません。筆者は魔法瓶に入った温かいお茶をお供にします。体力に余裕のある方は源氏山にある葛原岡神社にも詣でてみましょう。鎌倉幕府打倒の尽力した日野俊基を祀っています。

森々とした葛原岡神社の本殿。

森々とした葛原岡神社の本殿。

帰路、源氏山公園〜鎌倉駅

源氏山公園から鎌倉駅へと向かう帰路は、違う道をゆき、源頼朝の吉夢を元に創建された二つの神社を参拝します。源氏山公園で紅葉をみながら一服したら、同じ源氏山にありすぐ側の銭洗弁財天にむかいます。本稿のルートどおりにこられた方は、最後にのぼってきた道をもどり、急坂を下る右方向へと進むとすぐに銭洗弁財天の鳥居がみえてきます。お金を洗う神社として有名な同社は頼朝の吉夢を元に創建されました。寒い季節は境内の七福茶屋でお燗をいただいて一服つけるのが楽しみです。

銭洗弁財天を出たらそのまま坂を下ります。道なりに進むと右手に「佐助稲荷神社」の道案内があります。小さい案内ですから見過ごさないように注意してください。同社は源頼朝に挙兵を促したというお稲荷様を祀っています。お稲荷様ならではの朱の鳥居が心地よく上る階段に続いています。とても静かなお社に心から癒されます。

佐助の谷戸の奥へと続く参道。

佐助の谷戸の奥へと続く参道。

この後、駅へと向かう道はいくつかありますが、佐助の隧道を抜けていく道がおすすめです。神社から降りてきて、元の道に戻ったら右手に進み、花楽房という造花のお店の隣の道を左折します。佐助隧道を抜けてしばらく道なりに歩くと、最初に鎌倉駅を出て紀伊国屋前を右折して歩いた道(今小路)に出ます。これを右折していけば市役所前の交差点にでます。