御嶽神社
目 次
御嶽神社
(おんたけじんじゃ)
鎌倉には珍しい木曽御嶽神社
鎌倉には珍しい山岳信仰の社。3,067mの霊峰、御嶽山を信仰の対象とする御嶽神社です。江ノ島でも修行した木喰行者、源頼朝のライバル木曽義仲にもゆかりの御嶽山を由比ヶ浜の近くで詣でることができます。
エリア長谷・腰越
住 所鎌倉市長谷2-20-14
アクセス江ノ電「長谷駅」下車、徒歩5分
神奈川県鎌倉市長谷2丁目20−14
「みたけじんじゃ」か「おんたけじんじゃ」か
由比ヶ浜に西側、長谷駅から出てきたあたりに御嶽神社があります。御嶽神社は、吉野金剛山寺の蔵王権現堂を総本社とする「みたけじんじゃ」と長野県木曽御嶽山にある御嶽信仰の「おんたけじんじゃ」があります。
この御嶽神社の正しい由緒は不明ながら、「御嶽大神」「三笠山大神」「八海山大神」が主祭神として祀られていることから、後者、木曽御嶽信仰の「おんたけじんじゃ」です。
霊峰、御嶽山
御嶽山は長野県木曽郡木曽町/王滝村と岐阜県下呂市/高山市にまたがる標高3,067mの独立峰。山岳信仰においては富士山と並ぶ霊峰であり、教派神道の一つ御嶽教の信仰対象です。御嶽山の最高点である剣ケ峰には御嶽教総本山である御嶽神社奥社本宮があり、大己貴尊(大国主)と恵比寿神を祀っています。
鎌倉時代から修験道の修行場となっていましたが、18世紀に覚明行者(かくめいぎょうしゃ)と普寛行者(ふかんぎょうしゃ)が中興し、御嶽教が広まりました。源頼朝のライバルであった木曽義仲も平氏打倒を祈願するために登ったといいます。
三笠山大神、八海山大神
由比ヶ浜の御嶽神社中央には3つの神が祀られています。中央は先述の御嶽大神、左に三笠山大神、右に八海山大神がおわします。三笠山大神は三笠山大神を祀る神社であり、御嶽山王滝口にあります。
八海山神社は御嶽山5合目にあり、越後出身の木喰行者(もくじきぎょうじゃ)と普寛行者(ふかんぎょうしゃ)が御嶽山王滝口を開いたときに、越後国の八海山大頭羅神王と上野国武尊王を勧請して八海山大神とし、それからこの一帯は八海山と呼ばれるようになったそうです。
江ノ島の山二つの谷底にも木喰行者が修行したといわれる洞窟があり、現在危険なためその洞窟に立ち入ることはできませんが、参道に石碑が建てられています。
その他の祭神
境内中央には先述の3大神が祀られていますが、参道両側には山岳信仰の神などが祀られています。「富士浅間神社」「御嶽神社」「富嶽姫神社」「継母嶽神社」「駒ヶ嶽神社」「吉黒神社」「長崎神社」「大太刀稲荷神社」などです。