導地蔵
目 次
導地蔵
(みちびきじぞう)
ほのぼのとした御堂に、子育てに霊験あらたかな御地蔵様
極楽寺の門前、一見民家のような御堂があります。道行く人が縁側に座って寛いでいるこの御堂は「導地蔵」といわれ、中には鎌倉二十四地蔵の一つである立派な御地蔵様があります。
エリア長谷・腰越
住 所鎌倉市極楽寺2-2-2
創 建1267年
開 基忍性
アクセス江ノ電「極楽寺駅」下車、徒歩1分
神奈川県鎌倉市極楽寺2丁目2−2
極楽寺坂をあがりきったあたりにあります。江ノ電「極楽寺駅」から極楽寺にいく途中でもあります。一見すると民家のようですが、「導地蔵」または「極楽寺地蔵」といわれる地蔵堂です。
1267年(文永4年)、極楽寺の僧、忍性が運慶作の地蔵を安置したのが始まりといわれています。兵火によって当初の地蔵は焼失したといいますが、1333年(元弘3年)に起こった新田義貞の鎌倉攻めのことでしょうか、定かではありません。現在の地蔵像は室町時代につくられたものだといわれています。
子育てに霊験あらたかだとされたことから「導地蔵」と呼ばれるようになりました。この寺御地蔵様の視界では子供たちに禍がおきないと伝わります。
極楽寺は幕府と固く結びついて多いに興隆し、背後の山を含めこのあたり一帯は境内だったといいますから、もちろん導地蔵もまた極楽寺の中だったでしょう。
2012年(平成24年)に放送された、中井貴一、小泉今日子ダブル主演の鎌倉を舞台にしたフジ系ドラマ『最後から二番目の恋』に登場していました。