高徳院(大仏)

(こうとくいん)

ミステリアスな国宝、鎌倉の大仏様

鎌倉の象徴「鎌倉の大仏様」。日本を代表する大仏として国宝に指定されていますが、出自や歴史など不明なことが多いミステリアスな存在です。巨大な阿弥陀如来に遥か頭上から見られていると不思議な気分になります。

エリア長谷・腰越
住 所鎌倉市長谷4-2-28
宗 派浄土宗
本 尊阿弥陀如来
創 建不明
開 山不詳
札 所鎌倉三十三観音札所23番
拝 観8:00〜17:30(4月〜9月)、8:00〜17:00(10月〜3月)/200円
アクセス江ノ電「長谷駅」下車、徒歩10分

長谷の高徳院にある国宝、鎌倉大仏。

長谷の高徳院にある国宝、鎌倉大仏。

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誰もが知る鎌倉の大仏様。像の高さは11.39メートル(台座を含めると13.35メートル)、重さ121トンの巨大な阿弥陀如来像です。誰が何のためにいつ造ったのかいまもって正確なところは不明というミステリアスな存在でもあります。1498年の明応地震で大仏殿が倒壊して以来露座となってますが、補修の多い奈良の大仏に比べ造営当初の姿をよくとどめている貴重な国宝です。

大仏様を安置する高徳院も開山、開基不明というミステリアスなお寺です。初期は真言宗、のち臨済宗、江戸時代の再興以降は浄土宗となって現在に至ります。そういえば、浄土宗の阿弥陀像に多い来迎印(右手が挙り、左手が下がる)ではなく、膝の上で両手を組む定印を結んでいるのも、真言宗や天台宗系の阿弥陀様だとわかります。

境内に掲示されている「国宝 鎌倉大佛因由」を引用します。以下、数値までが引用です。
この大佛像は阿弥陀仏である。源頼朝の侍女であったといわれる稲多野局(いだめのつぼね)が発起し、僧浄光が勧進(資金集め)して造った。零細な民間の金銭を集積して成ったもので、国家や王侯が資金を出して造ったものではない。初めは木造で暦仁元年(1238年)に着工し6年間で完成したが、宝治元年(1247年)大風で倒れたので、再び資金を集め、建長4年(1252年)に至って現在の青銅の像を鋳造し、大仏殿を造って安置した。原型作者は不明であるが、鋳工として大野五郎右衛門や丹治久友の名が伝えられる。 大仏殿は建武元年(1334年)と慶安2年(1369年)とに大風で倒れ、その都度復興したが、明應7年(1498年 )の海潮に流失以来復興せず、霊像として知られるに至った。大正12年(1923年)の大震災には台座が崩れ、仏像は前に傾いたが倒れなかった。大正14年(1925年)台座を補強し仏像を台座に固定せしめる耐震構造の修復がなされた。昭和35年(1960年)〜昭和36年(1961年)の修理では、前傾している頭部を支える頭部の力を、強化プラスチックで補強し、大正修理でなされた耐震構造を改め、大地震の際は、台座と佛体が離れる免震構造が施された。この強化プラスチックの利用と台座の免震構造は、日本の文化財としては最初のものです。

総高(台座共) 13.35m
青銅佛身高 11.312m
面長 2.35m
眼長 1.00m
眉長 1.24m
口広 0.82m
耳長 1.90m
眉間白毫(びゃくごう)径 0.18m
眉間白毫高 0.15m
螺髪(らほつ)高 0.18m
螺髪径 0.24m
螺髪数 656個
佛体重量 121トン(32670貫)

高徳院(大仏)は国宝の大仏があまりにありがたく、こればかりみてしまいますが、境内は他にもよい場所があります。大仏左手桜や紅葉、小川も流れる場所があり、腰掛けられる立派な石がいくつも置かれています。 また、タイ国皇太子寄贈の桜なども植えられています。受付を過ぎてすぐに始まり大仏背後まで木立が心地よい空間となっていて、大仏とともにぜひ歩いていただきたいです。

大仏様エリアは、わかりやすいコース設定ができます。鎌倉駅から江ノ電に乗って長谷で降り、長谷寺~大仏、最後は海で夕陽でも眺めてというのが一番人気でしょうか。駅から大町を抜けて由比ケ浜大通りを歩いて長谷へと向かうルートもなかなかです。途中、昭和11年の日本建物が残る鎌倉彫の寸松堂や、旧前田侯爵家の別荘を使用した鎌倉文学館など見所がたくさんあります。

高徳院で大仏とともに必ず寄るのが、大仏様の後ろ左手にある茶店です。昔ながらの雰囲気で一杯飲むのは大変美味しくお酒をいただけます。大仏様の中に入るなら、飲む前にしましょう。転んだら大変です。

大町~由比ケ浜大通りには、小林秀雄氏が通ったうなぎ屋や美味しい立ち飲み店がありますが、これはまた、別稿にてあらためたいと思います。

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