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〈梅〉鎌倉 梅見物
北鎌倉~化粧坂~扇ガ谷~小町通り

ハイキングコースを使って北鎌倉、扇ガ谷の名所を巡り、小町通りも楽しむ

北鎌倉から鎌倉へは通常、巨福呂坂を案内することが多いようです。しかしこのルートは建長寺を見物しない時には歩き難く車も煩い道です。ここでは北鎌倉の円覚寺、東慶寺を見たら車道をなるべく避けて静かな山中をいく葛原岡・大仏ハイキングコースを利用し、化粧坂を下り、海蔵寺、英勝寺などを見て、体力に余裕があれば小町通りも見物して帰ります。なかなかにボリュームのあるコースですから、端折るポイントも解説します。

見所

※以下の名称をクリックすると基本的に梅の見所詳細が表示され、本文内のリンクは各所の基本詳細情報となっています。

円覚寺(梅)東慶寺(梅)、葛原岡・大仏ハイキングコース、化粧坂海蔵寺(梅)英勝寺(梅)浄光明寺(梅)、小町通り
寄り道処
浄智寺葛原岡神社源氏山公園(源頼朝像)泉ノ井寿福寺窟不動鎌倉市川喜多映画記念館鉄ノ井
順路
北鎌倉~円覚寺~東慶寺~葛原岡・大仏ハイキングコース~化粧坂~英勝寺~英勝寺~浄光明寺~小町通り~鎌倉駅(移動距離約5km、概ね一日かかります)
各見所間の距離と所要時間(徒歩)
北鎌倉~円覚寺:60m/すぐ
円覚寺~東慶寺:210m/2分(円覚寺門前の踏切を渡っていく)
東慶寺~葛原岡・大仏ハイキングコース入口:550m/9分
葛原岡・大仏ハイキングコース入口~化粧坂:900m/20分
化粧坂~海蔵寺:650m/8分
海蔵寺~英勝寺:650m/7分
英勝寺~浄光明寺:800m/9分
浄光明寺~小町通り~鎌倉駅:1.2km/15分

鎌倉 梅見物 2014 北鎌倉〜化粧坂〜扇ガ谷〜小町通り
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北鎌倉と扇ガ谷の梅の名所をまわり、小町通りを流して鎌倉駅に向かいます。北鎌倉から扇ガ谷へは葛原岡・大仏ハイキングコースを使い、化粧坂を下っていきます。

このコースのポイントはハイキングコースです。鎌倉梅見物を楽しむために裏道、古道、ハイキングコースは常に使います。ビルや車はなるべく見たくないからです。思い切って鎌倉への車の乗り入れを制限すれば、観光地としては何段も格が上がるのではないかと考えてしまいます。

まずはJR北鎌倉駅の下りホームを降りてすぐのところにある臨済宗の大伽藍、円覚寺へ。鎌倉幕府第8代執権北条時宗が元寇における日蒙双方の戦没者を弔うために夢窓疎石を招き建立しました。広い境内の各所に梅が咲き、春の清々しい青空とともにとても気持ちよく梅見物と参拝ができます。

円覚寺を出たら門前の踏切(JRは円覚寺境内を走っているので本当は円覚寺境内ですが)を渡って反対側に出たら左手に少し進み、かつて女人救済の駆け込み寺であった東慶寺へ。参道両側を包み込む梅並木は圧巻です。

東慶寺を出たら右手へ。少し歩くと踏切手前を右の道に入り浄智寺脇の道を登ります。浄智寺にも5~6本梅の木がありますから、余裕があれば立ち寄ってください。道を真っすぐ山に向かって進むと階段が見えてきます。ここから葛原岡・大仏ハイキングコースに入って行きます。

浄智寺方面に曲がらずに踏切を越えて真っすぐいくと建長寺、巨福呂坂を抜けて鶴岡八幡宮へと至りますが、この道はあまりよくありません。人は多い、車は煩い、歩道は狭いです。

一方、山中のハイキングコースは春先のとても爽やかな空気に覆われ気持ちよく歩けます。ハイキングコースとはいえさほどの山道ではありませんから、普通に歩きやすい格好であれば十分です。

15分~20分ほど歩くと源氏山、葛原岡神社前に出ます。葛原岡神社の鳥居を背にして真っすぐ歩いてゆき、化粧坂に向かいます。源氏山公園で源頼朝像を見つつ一服つけてもよいでしょう。源氏山公園は桜と紅葉の名所ですが、梅はほとんどありません。

化粧坂を降りたら道なりに進み左に曲り海蔵寺へ。化粧坂は少し急ですが、短いのでこちらも歩きやすい通常の服装で問題ありません。海蔵寺には見事な枝垂梅の他、美しく大きな梅が数本、絶妙な配置で植えられており時間を忘れて見てしまいます。

海蔵寺の次は鎌倉唯一の尼寺、英勝寺へ。代々水戸徳川家の姫が住持を務めた格式あるお寺に30本ほどが端正に咲きます。

英勝寺を出たらすぐに踏切がありますから、そこを渡り浄光明寺へ。足利尊氏が後醍醐天皇に対して旗揚げする際にこのお寺に籠ったといいます。歌道の始祖冷泉為相の墓所でもあります。門前ほんの少し先の泉ノ井も忘れずに見ていきましょう。

踏切まで戻り、踏切の少し手前の川沿いの細い道を歩き窟小路に出たら左手へ。少し歩くと源頼朝が鎌倉入りした時にはすでに存在していた窟不動があり、その先には東宝東和の創始者である川喜多長政氏の邸宅跡に建てられた鎌倉市川喜多映画記念館があります。

鎌倉市川喜多映画記念館を過ぎると小町通りの端に出ます。ここから右に進めば小町通りを鎌倉駅に向かって行きます。曲り角の左方向には鉄ノ井があります。

鎌倉梅見物フォトギャラリー