浄楽寺

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浄楽寺

(じょうらくじ)

運慶作、阿弥陀三尊像、不動明王、毘沙門天像

鎌倉幕府の創設に功を成した、侍所別当、和田義盛が創建した古刹です。勝長寿院の本尊を移したという圧巻の伝説を持っています。

エリア横須賀
住 所横須賀市芦名2-30-5
宗 派浄土宗
本 尊阿弥陀三尊像
創 建1189年
開 基和田義盛
アクセスJR「逗子駅」よりバス「浄楽寺」バス停下車すぐ
文化財阿弥陀三尊像、不動明王、毘沙門天像(いずれも国重文)

浄楽寺本堂の額。かつて源頼朝が父義朝の冥福を祈る為に鎌倉の大御堂に建てた大寺院、勝長寿院の本尊を移したという言い伝えとこの「勝長寿院」の額が様々な歴史のドラマを想起させます。

浄楽寺は、鎌倉幕府の創設に功を成した、侍所別当、和田義盛が創建した古刹です。勝長寿院の本尊を移したという圧巻の伝説を持っています。

神奈川県横須賀市芦名2丁目30−5

横須賀市芦名にある浄土宗のお寺。1189年(文治5年)三浦義明の孫で侍所別当を務めた有力御家人和田義盛が創建し現在は鎌倉市材木座にある光明寺の末寺です。浄楽寺のある場所には三浦大介義明の弟、芦名為清の城館があったといわれています。

このお寺の特長は、運慶の真作である阿弥陀三尊像、不動明王、毘沙門天像が祀られていることです。阿弥陀三尊像は大正10年に国宝指定(現在は国指定有形文化財)を受けたもので、源頼朝が父義朝の菩提を弔うために建立した勝長寿院の本尊であったと伝えられています。また、和田義盛が創建した1189年に建てた七阿弥陀堂のひとつともいわれています。

浄楽寺。和田義盛創建の古刹はのどかな海沿いの地にあります。

浄楽寺。和田義盛創建の古刹はのどかな海沿いの地にあります。

不動明王、毘沙門天像も運慶作のもので、国指定有形文化財に指定されています。不動明王は源頼朝の守り本尊であったと伝わります。3体ともヒノキの寄木造り、玉眼入りです。

海に近く解放感のある浄楽寺の境内と本堂。

海に近く解放感のある浄楽寺の境内と本堂。

浄楽寺は国道134沿いにあります。長者ヶ崎、立石、秋谷を越えていくと道沿い左手にあります。かつてタカロクという明治から続く商店があった場所にあるコンビニの手前にあります。ちなみにこのタカロクは葉山コロッケの旭屋にパンを納品していました。タカロクがなくなり、違う風味のパンになりました。それも美味しいのですが、葉山コロッケを挟んだ独特の風合いのタカロクのパンが懐かしくもなります。

浄楽寺の運慶の仏像は関東にはないとされていた説を覆した歴史的な仏像です。普段は収蔵庫に安置され見ることはできませんが、毎年3月3日、10月19日に開帳されます。また、事前に申し込めば拝観が可能です(TEL:046-856-8622)。

浄楽寺はまた近代郵便制度の創始者である前島密の墓所でもあります。前島密は晩年を浄楽寺境内で過ごし、大正8年4月27日85歳で没しました。

浄楽寺本堂裏手にある前島密の墓。

浄楽寺本堂裏手にある前島密の墓。

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浄楽寺” に対して1件のコメントがあります。

  1. 毛塚幸治 より:

    秋谷に引越して十二年まだ行ったことなく、歴史が好きなので、ゆっくりと観て廻りたいです。

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