鎌倉 あじさいの名所と見ごろ 2023
鎌倉の地にあったあじさいは街のいたるところに咲いており、寺社を始め数多くの名所が点在しています。『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』にも描かれた美しい初夏の鎌倉を代表する花となっています。6月に入るとヤマアジサイなど開花の早い種から咲き始め、6月下旬までみることができます。
〒248-0013 神奈川県鎌倉市材木座6丁目17−19
〒247-0052 神奈川県鎌倉市今泉4丁目5−1
〒248-0011 神奈川県鎌倉市扇ガ谷2丁目12−12−1 浄光明寺
〒248-0003 神奈川県鎌倉市浄明寺
〒248-0003 神奈川県鎌倉市浄明寺2丁目2−7−4 報国寺
〒248-0011 神奈川県鎌倉市扇ガ谷1丁目16−3 英勝寺
〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内1402 浄智寺
神奈川県鎌倉市坂ノ下18−18
〒248-0023 神奈川県鎌倉市極楽寺1丁目1−1−5 成就院
神奈川県鎌倉市坂ノ下4 御霊神社
〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷3丁目3−11−2 長谷寺
〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷3丁目9−7 光則寺
〒248-0007 神奈川県鎌倉市大町4丁目4−18 安国論寺
〒248-0007 神奈川県鎌倉市大町1丁目1−15−1 妙本寺
〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町1丁目12−12 本覚寺
〒248-0011 神奈川県鎌倉市扇ガ谷1丁目21 源氏山公園
〒248-0002 神奈川県鎌倉市二階堂154 鎌倉宮
〒248-0002 神奈川県鎌倉市二階堂710 瑞泉寺
〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内189 明月院
〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内1367 東慶寺
〒247-0247 神奈川県鎌倉市山ノ内 円覚寺
あじさいは古より三浦半島、房総半島、伊豆半島などに自生していた日本原産の植物です。遠く千年の昔、源頼朝から遡ること4代、源氏の棟梁として活躍した鎮守府将軍源頼義が鎌倉に拠点を構えた頃にも海岸沿いにあざやかなガクアジサイが咲いていたことでしょう。
鎌倉のあじさい寺といえば、成就院、明月院、株数が多いのは長谷寺、江ノ電との組み合わせが名高いのは御霊神社です。さらに、野性味ある自生本来の姿を海岸沿いでみられる稲村ケ崎海浜公園も外せません。
あじさいは挿し木から5〜6年の育成期間を経て更新し続けますから、きれいに揃えるのは手のかかることです。明月院のように「明月院ブルー」といわれる同色のヒメアジサイを境内を埋め尽くすほどに端正に揃えるのは大変なことと思います。長谷寺のように新種を含めた2,500株を斜面全体に美しく設えるのもまた手のかかることでしょう。
日本に自生してきた日本原産のガクアジサイは花序の周辺部を縁取るように装飾花がつき、端正な表情は清々しくもあります。球状に丸く咲いているのはガクアジサイから変化した明月院のヒメアジサイのような形は「手まり咲き」というそうです。
目 次
鎌倉あじさいルートガイド
鎌倉の主なあじさいの名所
※名称をクリックすると詳細ページが表示されます。
明月院
明月院ブルーとよばれる青いヒメアジサイが境内を埋め尽くす人気の名所。あじさいそのものの出来映えはもとより、散水用のホースを竹筒に仕込むなど行き届いた設えにも感心します。あじさいの季節、明月院では花菖蒲も見頃を迎えます。
浄智寺
往時を偲ぶかのように森々と静かな浄智寺のあじさい。甘露ノ井のわきに佇むあじさいは特に見所です。海蔵寺の底脱ノ井、東慶寺の古井戸とあわせて、古井戸とあじさい鎌倉トップ3です。
円覚寺
鎌倉有数の大伽藍、広大な境内にあじさいが映えます。ゆったりした空間が円覚寺あじさいの魅力です。夏の緑に覆われた円覚寺のあじさいはとても爽やかな美しさです。境内が広いので地図はあじさいスポットを指定してあります。
東慶寺
梅や紅葉の名所、北鎌倉の東慶寺はあじさいの名所でもあります。かつて女人救済の駆け込み寺として知られた東慶寺は、現在臨済宗円覚寺派に属する男僧の寺院ですが、その歴史はいまだ境内に息づいて、あじさい見物に味わいを添えてくれます。
長谷寺
鎌倉最大のあじさいの名所。本堂背後の山の斜面を埋め尽くすあじさいは、多彩な品種を誇りその数2,500株。あじさいの中をあるくあじさいの道は蛇行しながら10分ほどかかる広大なものです。上に登ると由比ケ浜を望むこともできます。
光則寺
長谷寺がある山の右側に花の寺といわれる光則寺があります。長谷寺のあじさいが晴れ晴れとしたあじさいなら、光則寺は森々として静かな雰囲気です。日蓮が『立正安国論』を提出した場所としてしられる古刹でもあります。
御霊神社
門前を走る江ノ電とあじさいの組み合わせは鎌倉初夏の風物詩。海に近い空気もあじさい本来の姿を彷彿とさせます。江ノ電と組み合わせて写真を撮られる場合、丸目の風情ある車両が1編成だけ走っていますから、それを狙ったらよいと思います。
あじさいポスト
2017年はあじさい植替えのため、いつもどおりのあじさいはみられません。写真はこちら
長谷寺、成就院、御霊神社とあじさいの名所がひしめく長谷・坂ノ下地域に一株ながら名物となっているのがあじさいポスト。御霊神社門前、力餅家さんの脇にあります。老舗と昔ながらの丸ポスト、そしてあじさいが独特の風情を醸し出しています。
成就院
2017年は参道工事に伴うあじさい植替えのため、いつもどおりのあじさいはみられません。写真はこちら
『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』の舞台となりました。極楽寺坂に沿うように造られた参道の両側にあじさいが咲き、あじさいと由比ケ浜を同時に見ることができます。残念なのは一点、カメラ愛好家の三脚のみです。
稲村ケ崎海浜公園
三浦半島の海岸沿いはあじさいの原産地のひとつ。その雰囲気を味わえるのがここ、稲村ケ崎海浜公園です。下の芝生が敷かれたところにもいくつかあじさいがあり、階段を登って展望台にいけばたくさんのアジサイがあります。展望台と反対側の空き地にも見事なガクアジサイがあります。お見逃しなく。
源氏山公園
源頼朝から遡ること3代、武の神と崇められる源義家が後三年の役の戦勝祈願をして以来、源氏ゆかりの場所となった源氏山公園。源頼朝像を囲むようにガクアジサイが咲きます。初夏のあじさいをみながら弁当と酒ならここか稲村ケ崎海浜公園が最適です。
英勝寺
四季を通じて草花の美しい英勝寺はあじさいの名所でもあります。江戸初期の貴重な建物との絶妙の配置が見どころです。
浄光明寺
控え目に少数が植えられていますが、古刹の雰囲気とあいまってこれがまた美しくみえます。花がつき始めた萩をみるのも楽しみ。
安国論寺
梅、桜、紅葉、山茶花、など四季を通じて静かに花木を楽しめるの安国論寺はあじさいの名所でもあります。本堂前の参道右側だけでなく、本堂右手から日蓮窟へと向かう道にも多くのあじさいがあります。
本覚寺
あじさいの名所として紹介されることが少ない本覚寺ですが、とても好きな場所です。一つの道に近いくらい親しまれた「日朝さま」(地元ではこう呼びます)のあじさいは4〜5株が本堂右の御分骨堂前に咲きます。大きくきれいな株が適度な距離感を持って配置されています。
妙本寺
祇園山の麓、比企ヶ谷にたつ妙本寺は日蓮宗最古の霊跡寺院。鎌倉らしい森々とした谷戸、古刹、あじさい。すべてにおいて鎌倉を実感できる場所です。あじさいは本堂前、仁王門前、そして比企一族の墓前を弔うように咲きます。
光明寺
5株程と数は少ないものの、記主庭園や大殿脇、石塔群と咲くあじさいはなかなか雰囲気がよく見応えがあります。紫陽花の終わり頃には古代蓮の蕾が開き始めます。
鎌倉宮
鳥居をくぐると左手スロープ沿いに鮮やかに咲いています。神社らしい雰囲気とあじさいがよくあいます。拝観料を支払って宝物館/神苑へと入るとさらにたくさんのあじさいがあります。ここへ入るなら、あじさいか紅葉の時期がおすすめです。
瑞泉寺
山に抱かれた谷戸に森々と佇む瑞泉寺は花木、紅葉の名所として知られる古刹です。あじさいは下段の梅林の中に多くあります。本堂付近にも随所にあじさいがあり、桔梗や金糸梅とともに見ることができます。
浄妙寺
足利尊氏の祖父家時によって開かれた古刹、報国寺。数は少ないものの、鎌倉らしさを感じるあじさいです。
報国寺
足利尊氏の祖父家時によって開かれた古刹、報国寺。数は少ないものの、鎌倉らしさを感じるあじさいです。
称名寺(今泉不動)
1,200年前、鎌倉山脈に弘法大師空海が開いた古刹。鎌倉の山里を抜けて向かう道すがらは旧鎌地域とは違った魅力があります。瀧とあじさいにも癒やされます。